新しい Vault Data API を紹介できることを嬉しく思います。これらの REST-ful API により、Vault からのデータ拡張が可能になり、Vault 2025.2 リリースで利用できるようになりました。
Vaultとは?
API について説明する前に、Autodesk Vault について少し学んでみましょう。
Autodesk Vault は、設計チームが設計データを整理、追跡、管理するのに役立つ製品データ管理(PDM)ツールです。 Autodesk Vault PDM ソフトウェアは、設計者やエンジニアが設計データを整理し、ドキュメントを管理し、リビジョンを追跡するのに役立ちます。次のようなメリットがあります。
- 一元化されたデータ ソース: 全員が 1 つの組織化されたデータ ソースから作業できるようにします。
- バージョン管理: バージョンを管理し、すべてのファイルのバージョンを保持します。
- コラボレーション: チーム間のコラボレーションとコミュニケーションを改善します。
- ワークフローの自動化: 設計およびエンジニアリングのプロセスを自動化します。
- 統合: Autodeskの設計ツールや他のCAD システムに統合されます。
- ファイル ストレージ: CAD データと非 CAD ドキュメントの両方を保存します。
- 検索と取得: 素早い検索と取得のためにファイルのプロパティを保存します。
- リビジョン管理: リビジョン管理機能により、ユーザーがデザインをより詳細に制御できるようになります。
Vault データ API とは?
Vault Data API を使用すると、Vault サーバーに保存されているデータにプログラムでアクセスして操作できるため、手動の労力が軽減され、デスクトップ アプリケーションを追加する必要がなくなります。 API を使用して、次のような複雑なワークフローや反復的なワークフローを自動化する統合を構築します。
- データの検索と取得
- ファイル操作
- ジョブ処理
- ユーザーセッション
- アカウント管理
- アイテムの処理と変更オーダー
Vault Data API の利点
大きな利点の 1 つは接続性です。 Vault Data API を使用すると、開発者は Vault の機能を拡張できます。これにより、Vault データから他のツールやアプリケーションへの接続が拡張されます。 API を使用すると、次のようなさまざまなオートデスク製品に接続できます。
- Vault から Fusion 管理へ
- Vault から設計までの自動化
- Vault から Autodesk Viewer へ
設計、エンジニアリング、製造、生産のCAD 管理者は、データの接続とワークフローの自動化から恩恵を受けることになります。
Vault Data API を使用する
Autodesk Platform Serviceのサイト には、新しい Vault Data API を使用してアプリケーションの構築をすぐに始めるのに役立つ、多数のハウツー ガイドとコード サンプルが用意されています。
また、コード サンプルも以下から入手可能です。
- Node.js の Vault Data API Web サンプル
- PowerBI Vault データ API コネクタ
- .NET Core 用の Vault Data API デスクトップ サンプル アプリ
本リリースにおけるVault Data APIは、Vaultデータの読み取りAPIを提供しております。APIの呼び出しに対してVaultクライアントのライセンスは不要となります。Vault Data APIにより、クラウドベースのソリューションとのシームレスな統合が可能となります。ぜひ新しいVault Data APIを使用して、その可能性を体験してください。
※ 本記事はBecome an early adopter of the new Vault Data APIsから転写・意訳・補足したものです。
By Takehiro Kato
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