数か月間にわたる Public Beta 版の複数の更新を経て、Autodesk Data Connector for Power BI を一般提供をアナウンス来ることを嬉しく思います。このリリースでは、このコネクターをライブ プロジェクトで運用に使用出来るようになりました。
Autodesk Data Connector for Power BI とは?
Autodesk Data Connector for Power BI を使用すると、Power BI 内の詳細なデザイン データにアクセスすることが出来ます。このコネクターは、Autodesk Data Exchange をデータソースとしてサポートしているため、デザイン/モデルデータのサブセットをさまざまなアプリケーション間でシームレスな共有が可能です。
次の動画では、Data Exchange を作成し、それを使用して Power BI ダッシュボードを迅速かつ効率的に作成するプロセス全体を示しています。
Autodesk Data Connector for Power BI を利用する理由
「Autodesk Data Connector for Power BI により、これまでにない方法で 3D モデル要素データを分析できるようになりました。モデルの公開、モデルベースの進捗追跡、4D ビジュアライゼーションのワークフローを自動化することで、プロジェクトチームはすでに毎週数時間の時間を節約しています。
CRB Group、プロジェクト・テクノロジー・マネージャー、James Mize 氏
プロジェクトの実行には、特定の取引/分野に焦点を当てた多くのチームが協調して協力する必要があります。近年、プロジェクトチームの多様化や地理的な分散化が進んでいます。さまざまなチームに適切な情報を適切なタイミングで提供することは、プロジェクトを予定どおりに、または予算内で確実に提供するために重要です。
すべての組織は、プロジェクト内のさまざまなマイルストーンに関するリアルタイムの情報を提供するレポート/ダッシュボードを作成します。しかし、さまざまなプロジェクト活動をデザイン/モデル データと関連付けることは、一貫した課題でした。
Autodesk Data Connector for Power BI で、Power BI 内でモデル データをシームレスに操作出来るようになります。このコネクターを使って Autodesk Data Exchange をデータ ソースとして使用すると、BIM マネージャーや VDC マネージャーは次のような点を実現出来るようになります。
- Power BI 内で詳細なデザインデータを簡単に取り込み、それを他の複数のデータ ソースと組み合わせて、正確なダッシュボード/レポートを作成します。プロジェクトチームは、プロジェクトの進捗状況、生産性、品質、コストを正確に把握でき、ステークホルダー管理の改善につながります。
- 内蔵の 3D ビューアを使用して、特定のデザイン要素を視覚的に参照し、チーム全体でのコラボレーションと意思決定を促進します。
- これらのレポートを複数のチームメンバー(プロジェクトコーディネーターなど)に配布し、結果として、プロジェクトの調整が改善します。
- Autodesk Data Exchange の自動更新機能を使用して、デザインの更新/変更をプロジェクト全体に通知します。この機能によって、現場監督者が静的なアーキテクチャ計画に頼らず、将来のやり直しを防ぐことができます
作成できるレポートの例
- 建物のデザインからすべての「梁」を取得し、それを現場作業員の「設置ステータス」と組み合わせることで、進捗状況をリアルタイムで把握出来るようになります。
- 「材料」情報を建物設計内の要素と組み合わせて、材料の消費/使用量を予測します。調達チームは、この情報を使用して、注文する材料の量や時期を理解出来るようになります。
- Autodesk Construction Cloud(ACC)から得た「アセット」情報を、複数のプロジェクトのモデル内の特定の要素と関連付けて、ドキュメントと現場の状況を元のデザインと関連付けます。
利用を始めるには?
- Autodesk Construction Cloud 内で任意のプロジェクトの一部として Data Exchange(データ交換)を作成する
- Microsoft Power BI Desktop をインストールする
- Power BI をインストールするには、使用するコンピュータでオペレーティングシステム(OS)の管理者権限が必要です。
- Autodesk App Store を参照し、同じマシンに Autodesk Data Connector for Power BI をダウンロードします。
- Autodesk Data Connector for Power BI のダウンロードには、Autodesk App Store へのサインインが必要です。
- このコネクターをインストールするには、オペレーティングシステム(OS)の管理者権限が必要です。
- インストール終了時に「Launch Sample Dashboard」を指定すると、サンプルの Power BI ダッシュボードが起動します。
- 既存のダッシュボード ウィジェット内で独自の Data Exchange を活用するか、独自の Data Exchange を作成します。
- Autodesk Data Connector for Power BI は、日本語 UI の Power BI Desktop にインストールした場合、Power BI 用オートデスク データ コネクタ (カスタム) の名前で検索することが出来ます。
- データを取得後に Viewer の視覚化効果を利用するには、[視覚化] パネル下部の [...] をクリックして、表示されるメニューから [ビジュアルをファイルからインポート] を選択、C:\Users\<username>\Documents\Power BI Desktop\Custom Visuals\Autodesk Data Connector for Power BI.pbivizをインポート後に xxxx.viewer データに適用する必要があります。
- その他、コネクターの使用方法の詳細については、Autodesk Data Connector for Power BI のヘルプ ページをご参照ください。
- Autodesk Data Connector for Power BI は、日本語 UI の Power BI Desktop にインストールした場合、Power BI 用オートデスク データ コネクタ (カスタム) の名前で検索することが出来ます。
Autodesk Data Exchange スタートアップ ガイド ページでは、プロセス全体を詳細に説明するチュートリアルの動画のリストをご覧ください。
Autodesk Data Exchange の情報ページで、オートデスクが複数のアプリ間のデータ相互運用性の問題を解決する方法を確認することも出来ます。
機能改善等への参加
Data Exchange Roadmap で私たちと交流し、さらなる更新、新機能、改善された機能にご注目ください。このコネクターに関する質問とサポートが必要な場合は、[email protected] までメールでお問い合わせください。
一般的な情報、質問、コミュニティベースのサポートについては、Cloud API、SDK、Data Exchange Connectors コミュニティをご覧ください。
私たちは常に、オートデスクのソリューションを使用して作成されているすべての優れたものについて学ぶことに熱心です。Autodesk Data Connector for Power BI を使用して独自のデータの組み合わせを作成し、それらを成功事例で取り上げたい場合は、フォームからアイデアの送信をお願いします。
※ 本記事は Autodesk Data Connector for Power BI is now Generally Available! | Autodesk Platform Services から転写・意訳・補足したものです。
By Toshiaki Isezaki
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