ベータ扱いの状態ではありますが、Data Exchange API で粒状データを使ったデータ交換に用いるデータ コネクタの開発、提供が続いています。バージョンが AutoCAD 2023 に限定されてしまいますが AutoCAD Connector、AutoCAD Civil 3D 用の Data Exchange for Civil 3D®, Early Access、 他社製品である Tekla Structure 2002 用の Tekla Connector が Autodesk App Store を介してベータポータルで公開されています。
各データ コネクタは、Autodesk App Store 上で「data exchange connector」と入力して検索することで見つけることが出来ます。
個々のデータ コネクタは、Autodesk ID でサインイン後、ページ 右上の [リンクを開く] をクリックします。その後、ジャンプしたベータポータルの Data Exchange Connectors Public Beta ページで、インストーラをダウンロードしてインストールをすることが出来ます。
AutoCAD Connector を使用すると、Revit や Inventor、Rhino、Grasshopper、Tekla Structure、Power Automate など、他のオートデスクや製品オートデスク以外の製品間で、粒状データを使った交換データの作成、共有、取り込みが可能になります。
Civil 3D Connector では、地形サーフェス、道路線形、グレーディング情報など、AutoCAD Civil 3D で作成された外構設計を、クラウドを介して Revit や Rhino などのデータ コネクタが用意されている製品とデータ交換することが出来ます。Civil 3D ユーザは、画層、オブジェクト、選択など、データの正確なサブセットを共有できるため、さまざまな DWG セットのキュレーションとエクスポートに数え切れないほどの時間を費やす必要がなくなります。これにより、建築家や設計者は正確な現場情報を建物の設計に簡単に組み込むことができ、建築世界との適切な調整を確保できます。
例えば、配管、カルバート、ユーティリティなどの Civil 3D インフラストラクチャ設計を Revit に直接シームレスに読み込むことができます。土木分野と構造分野の調整を強化し、既存または計画中のインフラストラクチャの周囲に建物要素を正確に配置出来ます。
Revit の道路およびインフラストラクチャ設計要素についても同じことが言えます。これらも Civil 3D 用データ コネクタを介して共有できるため、Civil 3D 内の特殊な道路設計ツールを活用して、設計の調整、コリドーの作成、建設ドキュメントの生成を行うことが出来ます。
Tekla Connector も同様です。ファイルではなく、粒状データを使って設計データのきめ細かなレベルを中立的なフォーマットで異なる関係者、プロジェクト、アプリケーションと共有し、相互運用性と協調性のあるワークフローを作成できます。
By Toshiaki Isezaki
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