新バージョンとなる AutoCAD 2024 と AutoCAD LT 2024 がリリースされました。まずは、概要のご紹介です。
今回も、Windows 版と Mac 版の同時リリースとなります。
なお、2021 年の 生まれ変わった AutoCAD による決定を継承して、実質的な新規販売は 単体の AutoCAD と、業種別ツールセットを含む AutoCAD Plus(別名 AutoCAD including specialized toolsets)となります。Mac 版には業種別ツールセットを含む AutoCAD Plus の提供はありません。
業種別ツールキットを利用出来る Windows 版では、AutoCAD 単体の利用に比較して、さらに生産性の向上を実現することが可能になっています。
動作環境
AutoCAD 2024 がサポートする OS 環境は次のとおりです。
Windows
- Microsoft がサポート中の Windows 10、Windows 11、Windows Server 2019
- 64 ビット版のみの提供(32 ビット版の提供はなし)
- .NET Framework Version 4.8 以降
Mac
- Apple® macOS® Ventura v13
- Apple macOS Monterey v12
- Apple macOS Big Sur v11
互換性
AutoCAD 2024 は、引き続き 2018 図面ファイル形式を採用します。DWG と DXF の入出力形式は従来と同様です。
図面読み込み:
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- すべての AutoCAD バージョンで作成した DWG ファイル
- TrustedDWG を扱うことが出来ます
- すべての AutoCAD バージョンで作成した DXF ファイル
- すべての AutoCAD バージョンで作成した DWG ファイル
図面の保存:
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- R14, 2000, 2004, 2007, 2010, 2013, 2018 形式の DWG ファイル
- R12, 2000, 2004, 2007, 2010, 2013, 2018 形式の DXF ファイル
Autodesk Access
AutoCAD 2024 をインストールすると、いままでと違い、デスクトップに登録されていた Autodesk デスクトップ アプリが表示されない点に気付かれるはずです。
Autodesk デスクトップ アプリはオートデスク製品と一緒にインストールされるコンパニオン アプリで、製品の Update モジュールや新バージョンを表示・インストールするメインテナンスを目的としたアプリケーションでした。
2024 バージョンからは、この Autodesk デスクトップ アプリに代わって、新しく Autodesk Access がインストールされるようになります。Autodesk デスクトップ アプリ同様、製品の Update モジュールをリストアップする機能を持っています。
Autodesk Access には、システム トレイからアクセスすることが出来ます。
By Toshiaki Isezaki
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