オートデスクでは、Autodesk Platform Services(旧 Forge)で利用している AWS S3 Bucket(バケット)から、直接ファイルのアップロード/ダウンロードを可能にする Data Management API の新しいエンドポイント セット(Direct-to-S3アプローチ)をリリースしています。Direct-to-S3アプローチに移行することで、大きなサイズのバイナリ ファイルのアップロードやダウンロードのパフォーマンスを向上させることが出来るようになります。
Direct-to-S3アプローチ エンドポイント セットの導入を受けて、従来のバイナリ転送アプローチで利用する既存エンドポイントを、12 月 31 日に廃止する予定です。
廃止対象となるエンドポイントや変更点については、次のブログ記事でご案内していますので、もしご存じないようでしたら、まずはご確認をお願いいたします。
Data Management OSS (Object Storage Service) の Direct-to-S3 アプローチへの移行について (内容更新)
廃止予定のエンドポイントは、リファレンス ドキュメントで (Deprecated) 表記され、同時に、ページ上部に次のバナーが追加されています。
なお、現時点ではまだリリース出来ていませんが、Direct-to-S3 アプローチをサポートする Node.js と .NET ベースの新しい SDK をリリースする予定です(調整中)。新 SDK が利用可能になり次第、この日本語ブログ Technology Perspective from Japan (typepad.com) でご案内します。既存の SDK を拡張して Direct-to-S3 アプローチをサポートした SDK(Node.js、.NET のみ) を暫定リリースしていますので、次のブログ記事も併せてご確認ください。
Direct-S3 アプローチの新しいエンドポイントを直接利用する場合には、日本からのS3アクセス用にSigned URL 取得いただく際には、Upload 用、Download 用ともに、次のパラメータを指定することを強くお薦めしております。
GET buckets/:bucketKey/objects/:objectKey/signeds3upload:“useAcceleration=true”
GET buckets/:bucketKey/objects/:objectKey/signeds3download:“useCdn=true”
これらパラメータ指定がない場合、S3 Transfer Acceleration と CloudFront CDN を使った署名付き URL がリクエストされないため、日本からのパフォーマンスが低下してしまいます。この箇所につきましては、次のブログ記事でご案内しております。
Direct-to-S3 アプローチの署名付き URL 要求について
Design Automation API をお使いの場合には、APS(旧 Forge)ポータル内のドキュメントにて、当該箇所の Step by step tutorials が更新されていますので、必要に応じてご確認をお願いいたします。
3ds Max:Task 4 - Prepare Cloud Storage | Design Automation API | Autodesk Forge
AutoCAD:Task 5 – Prepare Cloud Storage | Design Automation API | Autodesk Forge
Inventor:Task 5 – Prepare Cloud Storage | Design Automation API | Autodesk Forge
Revit:Task 6 – Prepare Cloud Storage | Design Automation API | Autodesk Forge
暫定的に対応可能な既存エンドポイント(Direct-to-S3 アプローチのエンドポイントではない):
Design Automation API 等でファイルのアップロードとダウンロードを署名付き URL を取得する既存の POST buckets/:bucketKey/objects/:objectKey/signed エンドポイントをお使いの場合、このエンドポイント自体は 12 月 31 日の廃止対象外となりますが、S3アクセスをサポートするよう、useCdn パラメータを追加して S3 にアクセスする方法もあります。ただし、パフォーマンス向上は期待出来ません。
同エンドポイントをお使いで、12 月 31 日前に Direct-to-S3 アプローチへの置き換えが難しい場合には、POST buckets/:bucketKey/objects/:objectKey/signed エンドポイント呼び出し時に useCdn=true を指定するますよう、お願いします。useCdn パラメータについては、次の URL からご確認いただけます。
POST buckets/:bucketKey/objects/:objectKey/signed
By Toshiaki Isezaki
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