米国 ニューオリンズで Autodesk University が開催され、現地時間(CDT 米国中部標準時-夏時間)に General Session Day 1 (キーノート、基調講演)がありました。
この中で、ワークフローやツール、人々を、適切なデータを使って適切なタイミングで繋ぎ、真のデジタル トランスフォーメーションを実現させるインダストリー クラウド(言わば、業種別クラウド)が発表されています。建設業向けの Autodesk Forma™、製造業向けの Autodesk Fusion™、メディア・エンターテイメント業向けの Autodesk Flow™ です。
現段階では、独立した「製品」というより、クラウドを使った新しいテクノロジー基盤と捉えるべきと思います。今後、デスクトップ製品も含めた既存製品やクラウドサービスがインダストリークラウドを利用する機能を導入したり、新しくインダストリークラウドを利用するツールが増えていくものと思います。
これらインダストリークラウドの発表と同時に、Autodesk Forge ブランドに変更もアナウンスされています。
2016 年 6 月に正式に登場した Autodesk Forgeの名称を、オートデスクのプラットフォーム戦略の根幹にすべく、Autodesk Platform Services に変更する、というものです。インダストリークラウドは、Autodesk Platform Services プラットフォームをベースに作られています。
Autodesk Forge が提供する既存の API 群やビジネス モデルに変更はありません。あくまで名前の変更と理解することが出来ます。また、もちろん製品ではありませんので、API を利用したアプリを開発、API サービスをお使いいただくことになります。
いままで、初めて「Forge」と聞いくと「?」になっていたかと思いますが、「Autodesk Platform Services」とすることで、「オートデスクのプラットフォーム」と漠然と把握していただけるものと思います。
以降、従来の呼称「Forge」に代わって、「Autodesk Platform Services」または「APS」名の露出に移行していく予定です。Autodesk University の 関係者(Jim!)や EXPO(展示)会場でも、Autodesk Platform Services が使用されて始めています。
なお、General Session Day 1 の模様は、オンデマンド配信で こちら からご確認いただくことが出来ます。今回の発表に前後して、Introducing three industry clouds at Autodesk University | Autodesk News のニュースリリースと、オートデスクのホームページ下に Autodesk Platform | Cloud Based Platform | Autodesk ページが用意されています。また、従来、https://forge.autodesk.com/ の URL でアクセスしていた開発者ポータルは、https://aps.autodesk.com/ でもアクセス出来るようになっています。
なぜ、インダストリー クラウドが必要なのか、また、Autodesk Platform Services との関係はどのようなものなのか、は、今後ご案内出来ると思います。
By Toshiaki Isezaki
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