昨年 Model Derivative API:SVF と SVF2 でご案内した SVF2(Streaming Vector Format 2)が正式にリリースされました。
SVF2 を利用したワークフローは、従来の SVF と同じです。Forge Viewer 設定が少し異なるのみです。詳細は Model Derivative API:SVF と SVF2 でご案内のとおりです。
SVF2 はいつから使用すべきですか?
新規の変換には、SVF2 を使用することをお勧めします。古い SVF 形式への変換を選択する強い理由は 1 つしかありません。現在、SVF2 は 3ds Max からの物理的なマテリアルを扱いません。これは現在対応検討中で、近々アップデートされる予定です。
既存のモデルは SVF2 形式に再変換する必要がありますか?
現在のモデルのパフォーマンスに問題がある場合には、SVF2 形式に再変換して評価することをお勧めします。Revit のプロジェクト ファイルや IFC ファイルで作成された建設業向けの大規模なモデルは、一般的に再変換のメリットがあります。 ほとんどの場合、パフォーマンスが向上するはずですが、最適化はジオメトリ固有のものであり、元のデザイン ファイル形式には独自の最適化が含まれることがあるため、必ずしも大きな違いが出るとは限らない点にもご注意ください。
SVF と SVF2 の違いは何ですか?
SVF2 形式では、個々のジオメトリ作成に代わり、インスタンス化によって情報を共有使用することで、ジオメトリを最適化しています。そのため、SVF2 形式を使用する際にはいくつか注意すべき点があります。Model Derivative API では、もともと Forge Viewer への表示時に使用していた SVF とは独立して、SVF2 形式として扱うようになります。一度、どちらかの形式に変換すると、同じシードファイル(元のデザイン ファイル)を、並行して、もう一方の形式に2度目の変換を行うことは出来ません。つまり、1度に1つの形式にしか変換することしか出来ません。Beta でマニフェストに現れていた overrideOutputType: svf2 属性は廃止されています。これは、オブジェクト識別に関する問題を最小限に抑えるためです。特に dbid は2つの形式間で異なります。ExternalId も同様です。
JavaScipt ライブラリ バージョン 7.28 以降、SVF2 を利用するアプリは、Forge Viewer の初期化オプションで指定する従来の env 値 MD20ProdUS(または MD20ProdEU)、 api 値 D3S に代わって、env 値 AutodeskProduction2(または AutodeskStaging2 / AutodeskProduction2 )、api 値 streamingV2(または streamingV2_EU)への置き換えが推奨されています。従来値は将来廃止される予定ですので、お早めに上記置き換えをお願いします。
BIM 360 サービスから提供される以前のベータ版 OTG/Fluent ワークフローは現在非推奨となっていますのでご注意ください。BIM 360 の URN で Forge Viewer を使用するには、SVF2 を表示するための手順を踏襲してください。
また、SVF2 を Forge Viewer で利用するには、Forge Viewer の JavaScipt ライブラリ バージョン 7.25 以降をお使いいただく必要があります。
By Toshiaki Isezaki
コメント