先日の AutoCAD 2022 用 AutoCAD .NET API トレーニング マテリアルに続いて、ObjectARX のトレーニング マテリアルを公開します。
- 本マテリアルは、https://www.autodesk.co.jp/developer-network/platform-technologies/autocad で公開している ObjectARX 2022 Wizard を利用しています。
- "C:\ObjectARX 2022” に ObjectARX 2022 SDK が、"C:\Program Files\Autodesk\AutoCAD 2022" に AutoCAD 2022 がインストールされている環境でサンプル プロジェクトを作成、同梱していますので、これ以外のパスで ObjectARX 2022 SDK と AutoCAD 2022 をインストールされている環境では、Visual Studio 2019 version 16.7 バージョンで正しく同プロジェクトを開けなかったり、ビルドが出来なかったりする可能性があります。ご注意ください。
AutoCAD 2022 ObjectARX トレーニング マテリアル
AutoCAD 2022 ObjectARX トレーニング マテリアルは、次のリンクからダウンロードすることが出来ます。
AutoCAD 2022 ObjectARX トレーニング マテリアル をダウンロード
autocad-2022-objectarx-training.zip を展開すると、次の 3 つのファイルとフォルダが展開されます。
- ObjectARX Guide.chm ファイル
ObjectARX ガイドブック と ObjectARX トレーニング の 2つのパートに分割して記述された CHM 形式のトレーニング マテリアルです。ObjectARX トレーニング配下の基礎編 Lesson 1 ~ Lesson 8 と応用編 Lesson 9 ~ Lesson 14 に沿って ObjectARX ガイドブックの内容をトレースすることが出来ます。 - AutoCAD 2022 ObjectARX Training.pdf ファイル
ObjectARX Guide.chm ファイルを補完する PowerPoint プレゼンテーションの PDF 版です。 - WizardProject フォルダ
ObjectARX トレーニング のパートの回答と ObjectARX ガイドブックに記載された一部サンプル コードを内包する Visual Studio 2019 プロジェクトが含まれます。
なお、初めて AutoCAD API を使って開発をされる場合には、移植性の問題 から、カスタム オブジェクトや不変リアクタなど、ObjectARX 固有実装が必要な場合を除き、AutoCAD .NET API の利用をお勧めしています。例えば、このマテリアルの例では、カスタム オブジェクト MYDICTIONARY を格納する ディクショナリを不変リアクタとして利用して、関連付けたオブジェクト(下記の例では上部の図形)の色を変更すると、カスタム エンティティ ASDKMYCIRCLE の色も連動して変化する実装を扱っています。これらのオブジェクトの関連付け(ソフトポインタ参照)は図面ファイルに保存され維持されることになります。
このような特殊な実装が不要なら、AutoCAD .NET API の使用が最適です。パレット インタフェースやダイアログなどのユーザ インタフェース実装やメモリ管理、UNICODE 文字列の処理など、さまざまな場面で .NET Framework の利点を享受していただくことが出来るためです。
トレーニング マテリアルのダウンロード後、ObjectARX Guide.chm ファイルを開いてもコンテンツが空白で何も表示されない場合には、エクスプローラ上でマウス右クリックで .chm ファイルのプロパティを表示させて、「許可する」または「ブロックの解除」にチェックを入れてみてください。ブロックされたコンテンツが表示されるはずです。
By Toshiaki Isezaki
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