AU 2020 の Forge ロードマップ: Visual Insights-モデル内のデータの視覚化 や Forge Online - Viewer アップデート の「デジタルツインの取り組みと Data Visualization エクステンション」でご案内していた Forge Viewer でセンサー情報を可視化してデジタルツインを実現する Data Visualization エクステンション が Public Beta となりました。
本来、Forge Viewer エクステンションとしての導入予定だったのですが、ボリュームの大きさとデジタルツインの可視化ソリューションとしての確立を目的に、ドキュメントも Forge Viewer から独立した記載となっています。また、同時に、GitHub 上で Data Visualization エクステンションを使ったリファレンス アプリが公開が開始されています。
リファレンス アプリの詳細については Developer's Guide に譲りますが、ドキュメントが Mac 環境をベースに「ターミナル」での操作を前提に記述されているので、補足として、Windows のローカル環境でリファレンス アプリを実行する手順をご紹介しておきたいと思います。
- ターミナルでは コマンド プロンプト(旧名 DOS コマンド)ではなく、Linux コマンドを使用します。例えば、現在のフォルダ(カレントディレクトリ)を変更する cd コマンドは共通ですが、パス指定時の区切りは \ (バックスラッシュ、日本では¥)ではなく、/ スラッシュとなります。また、フォルダ内一覧表示は dir コマンドではなく、ls コマンドを使用します。画面履歴の消去にはは cls コマンドではなく、clear コマンド を使用します。
- プロンプト表示は「ユーザ名@マシン名 プラットフォーム名」となります。
準備
Data Visualization リファレンス アプリの実行には、Version 12 以上の Node.js が必要です。また、ここでは、Mac のターミナルの代替として、Windows 上で Git Bash を使用出来ます。
Git Bash は git for Windows に含まれていて、Forge Workshop などでも利用した実績があるため、Forge の開発環境 のブログ記事で導入についての情報を記載しています。もし、インストールがない場合には、同記事の Node.js と git for Windows の項目を確認の上、インストールをしてみてください。
手順
- Data Visualization リファレンス アプリのリポジトリをローカル環境にクローンします。Git Bush を起動して、cd コマンドでクローンしたいフォルダに移動したら、git clone https://github.com/Autodesk-Forge/forge-dataviz-iot-reference-app.git と入力してクローンを開始します。
- forge-dataviz-iot-refer ence-app フォルダが作成され、リポジトリの内容がクローンされています。cd forge-dataviz-iot-reference-app と入力して、現在のフォルダを forge-dataviz-iot-reference-app フォルダに移動します。
- npm install と入力して、リファレンス アプリが利用する Node.js パッケージ(ミドルウェア)をインストールします。
- npm run dev と入力して、Node.js を待機状態に起動します。
- Web ブラウザを起動して localhost:9000 と入力すると、リファレンス アプリが表示されるはずです。
ここまでの手順はコマンド プロンプトでも動作させることが出来ます。ただ、後続する Replacing the Default Model では、一部、コマンド プロンプトで動作しない箇所があります。ご注意ください。
Data Visualization エクステンションは 2021 年 5 月 3 日に正式にリリースされました。
By Toshiaki Isezaki
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