IoT(Internet Of Things)技術の定着とともに、デジタルツインやスマート ビルディングといった形で日本でもセンサー情報の利用が本格化しています。
オートデスクは 2015 年にクラウド ベースの IoT プラットフォームを提供していた SeeControl を買収して、その後の Fusion Connect に流用しています。2017 年の DevCon では、Forge IoT として API 化のロードマップを発表していましたが、このクラウド バックエンド サービス提供の計画は、残念ながら、白紙撤回されています。
このため、今まで、IoT に関して Forge 側で一貫したインターフェースや手法を用意していたわけではありませんでした。
Forge Viewer 上へのセンサーデータやセンサー位置の可視化には、Forge Viewer のベースになっている Three.js JavaScript ライブラリ を活用して、Forge Viewer:オーバーレイとシーン ビルダー や Forge Viewer:dbid に沿ったマークアップの表示 でご紹介した方法等で表現する必要があります。また、Forge アプリとセンサー デバイスとのコミュニケーションには、独自に Socket IO 等でデバイスとの接続確立も必要になってきます。
さて、今年の Autodesk University 2020 では、IoT に対するオートデスクの戦略の変更が反映されたものとなりました。
また、同エクステンションのドキュメントも、一部、https://forge.autodesk.com/en/docs/viewer/v7/reference/Extensions/DataVisualization/ で公開が始まっています。今後、先のサンプルコードやバックエンド システムとの接続に関するドキュメント公開も予定されています。なお、現在の内容は、今後、変更されていく可能性があります。
現時点の Data Visualization エクステンションでは、次の機能を提供しようとしています。
Data Visualization エクステンションを利用することで、 時間のかかる Three.js や HTML 上のコツ習得やノウハウ蓄積を必要とすることなしに、高度な実装を得ることが出来るようになるはずです。
情報が更新されましたら、随時、このブログでご案内していく予定です。
By Toshiaki Isezaki
コメント