Autodesk University 2020 にご参加、ご視聴いただきまして大変ありがとうございました。会期は終了しましたが、各クラスの収録動画は、いつでも閲覧できます。キーノート(基調講演)見逃してしまったクラスがありましたら、ぜひご確認ください。なお、パネル ディスカッションなど、一部ライブで実施されたクラスは、会期終了後 30 日間のみの公開となるようなのでご注意ください。
ジェネラル キーノート
ジェネラル キーノート、業界キーノート、そして、Forge キーノートは、現在、イベントのトップページ https://www.autodesk.com/autodesk-university/ja/conference/home に記載されています。各キーノートには日本語字幕がついていますが、既定で表示がオフになっていますので、動画プレーヤー下部の字幕ボタンから「日本語」を選択してみてください。
Forge キーノートは、同トップページの動画プレイヤー領域下のリストから横スクロールで選択することが出来ます。
ここ数年、 Autodesk University のジェネラル キーノートで Forge が言及されることが増えていましたが、今年も例外ではありません。引き続き、オートデスクの基盤技術として、さまざまな場面で Forge が持つ「繋ぐ」役割が重視されています。
今年のジェネラル キーノートでは、ビルディング デザインを窓口とした IoT への再投資であり、オートデスクのデジタルツインのへ新たなアプローチとなる Autodesk Tandem の発表、また、従来の HFDM コンセプトを発展させ、従来の「ファイル」によるデータも包含する新たなデータの在り方と活用方法となる Forge for Manufacturing の発表がありました。いずれも、 Forge が重要な担い手になっている点は言うまでもありません。
Forge キーノート
サインインが必要になりますが、イベントのトップページ左手のメニューから「ライブ配信の Q&A など」リンクを選択すると、Forge を利用した事例を用いて、業種別に掘り下げた各種キーノートもご覧いただくことが出来ます。
「ライブ配信の Q&A など」ページが表示されたら、同じく左手から「Forge」をクリックしてみてください。動画プレイヤー下部に、Forge for Construction(建設)、Forge for Civil Infrastructure(土木、インフラ)、Forge for Building Design(建築)、Forge for Manufacturing(製造) の動画を日本語字幕付きでご確認いただけます。字幕表示設定の方法は前述と同様です。Forge キーノートと Forge for Manufacturing キーノートでは、日本から東芝エレベータ株式会社の Forge を使った取り組みが紹介されています。
一方、Forge キーノートでは、3 つのキーワードを用いて説明がされています。サイロ化された XXX、コンバージェンス(収束)、データ です。XXX の部分は「データ」や「ワークフロー」といった言葉に置き換えることが出来ます。端的に言えば、「分断された XXX」と理解することが出来ます。
デジタル トランスフォーメーション(DX)による全体の自動化でボトルネックになっているのは、ツールによって異なるファイル形式による相互に不透明なデータ コミュニケーション、専門家集団による隠蔽化された特定ワークフロー、つまり、サイロ化されたデータやサイロ化されたワークフローです。
これを解決するのが Forge によるコンバージェンス(収束)ということになります。ただ、ファイルをクラウドに収束しても、ツールによる相互互換が解決するわけではありません。そこで、最後のボトルネックである「データ」の扱いを Forge で解決していこう、という解釈です。
2 年前の Autodesk University 2018 で Data at the Center コンセプトの発表がありましたが、より具体的に計画や実装が進んでいることを感じ取っていただけるかと思います。ツールありきのデータから、データありきのツールやソリューションへ、Forge がデータの在り方にメスいれていきます。
なお、ジェネラル キーノートで触れられている Forge for Manufacturing には Forge Data が、Autodesk Tandem には Data Visualization エクステンション(IoT エクステンション)が生かされています。
引き続き、Forge にご注目ください。
By Toshiaki Isezaki
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