Visual Studio Code での Forge 開発 でご紹介した Autodesk Forge Tools エクステンションを利用すると、Postman を使うより簡単に Forge のワークフローを理解することが出来ます。ここでは、Forge Online - OSS Bucket の利用 でご案内した内容を Autodesk Forge Tools エクステンションでトレースしてみたいと思います。
プログラムの知識は不要なので、IT マネージャやシステム管理者など、実際にコーディング作業をしないような立場の方も、OSS Bucket の作成 >> デザイン ファイルのアップロード >> SVF ファイル変換 >> Viewer への表示 の手順を理解することが出来るはずです。
Autodesk Forge Tools エクステンションのインストールと使用する Client ID/Secret の設定については、Visual Studio Code での Forge 開発 のブログ記事をご参照ください。
- VS Code の起動後、画面左手のアクティビティバーから Forge アイコン(①)をクリックして、Forge サイドバー(②)を表示させます。
- OSS Bucket を作成します。Forge サイドバー上部の BUCKET & DERIVATIVES 上で +(Create Bucket)をクリックします。
- 作成する Bucket 名を入力します。Bucket 名(Bucket Key)には、他の Bucket と重複しないよう、お使いの Client ID を流用することが推奨されています。大文字英字や全角文字が入らないように Bucket 名を入力してリターンキーを押してください。Bucket についての詳細は、過去のブログ記事 Bucket に関してのサマリー を参照してみてください。
- 続いて、Bucket にアップロードしたデザイン ファイル(別名、シード ファイル)のライフサイクル(寿命)を決定する Bucket ポリシーを指定します。表示されるポリシーから 1 つをクリックしてリターンキーを押してください。
- Bucket が作成されると、BUCKET & DERIVATIVES ペインに Bucket 名が表示されます。
Bucket の作成に失敗すると、画面右下にエラーが表示されます。[Details] をクリックすると、エラーの詳細が表示されますので、内容を確認、修正した内容で、再度、Bucket 作成を試みてください。Bucket 名に使用出来ない文字が含まれていたり(大文字など)、すでに同じ Bucket 名が作成されていると、エラーが発生します。 - 作成した Bucket にデザイン ファイルをアップロードします。Bucket 名上にマウス カーソルをホバーしてマウス右ボタンをクリック、表示メニューから Upload Object を選択します。
- ファイル ダイアログが表示されるので、アップロードしたいファイルを選択して [開く(O)] をクリックします。
- アップデートするファイルの Object Key(Bucket 上のファイル名に相当)が表示されるので、そのままリターンキーを押してアプロードを継続します。
ファイルのアップロード中には、画面右下のその旨を示すメッセージが表示されるはずです。 - デザイン ファイルがアップロードされると、Bucket 名の下に Object Key が表示されるので、Object Key 名上にマウス カーソルをホバー、マウスの右ボタンでメニュー表示させて Translate Object を選択して SVF 変換を開始します。
ファイルの変換中には、画面右下のその旨を示すメッセージが表示されます。 - SVF 変換が完了すると、Object Key 名の下にシーン名、あるいはシート/レイアウト名が表示されます。Viewer で表示したいアイテム名上にマウス カーソルをホバー、マウスの右ボタン クリックで表示されるメニューから Preview Derivative を選択してください。
VS Code 上にインプレイス配置された Forge Viewer にアップロードしたデザイン ファイルがストリーミング表示されます。
以上が、VS Code Autodesk Forge Tools エクステンションを使ったデザイン ファイルのアップロードから Viewer 表示までのワークフローとなります。ちょうど、Postman による Viewer 利用手順の理解 - 2 legged 認証 の 3.バケットの作成 から 6.クライアントからのアクセス までの手順に相当する endpoint を使用していることがわかります。
この他にも、マニフェスト ファイルの取得や Base64 エンコードされた URN のクリップボードへのコピーなど、よく利用する endpoint をラップした機能(上記、9. のメニュー参照)が網羅されていて、実際のコーディング時にも役立つはずです。
また、ここでは触れていませんが、オートデスク SaaS ストレージへのアクセスや WebHooks API、Design Automation API 用のペインが用意されているので、VS Code を使ったプログラム作成でも、大きな手助けとなるはずです。WebHooks API 使用時の開発作業の例は、Forge Online - WebHooks:イベント通知と活用 の Data Management Webhooks 使用例を確認してみてください。
By Toshiaki Isezaki
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