前回ご紹介した「向上した生産性」の機能に代わって、今回は、AutoCAD 2021、AutoCAD LT 2021 に追加された「進化したワークフロー」についてご案内します。
外部参照⽐較
図面比較機能と同様に、現在の図面に外部参照(xref) としてアタッチされた図面ファイルに加えられた変更を比較できるようになりました。参照図面または比較図面に対する変更は、雲マークを使用して強調表示されます。
参照図面が変更された場合、アプリケーション ウィンドウのステータス バー右下にバルーン メッセージが表示されます。変更された外部参照を再ロードするか変更を比較するには、バルーン メッセージ内のリンクをクリックします。[外部参照] パレットで外部参照の変更を比較することもできます。
[ブロック] パレットの機能強化
[ブロック] パレットが強化され、いつでもどこでもブロックに簡単にアクセスできるようになりました。サポートされているクラウド ストレージ プロバイダと一緒に Autodesk Account を使用することで、最近使用したブロックやブロック ライブラリ図面に、いつでもすばやくアクセスすることができます。
ブロック ライブラリと最近使用したブロックのフォルダを選択する場合は、サポートされているクラウド ストレージ プロバイダ(Box、Dropbox、または Microsoft OneDrive)内にあるフォルダを使用することをお勧めします。フォルダの場所は自由に指定できますが、ブロックには各種のデバイスでのみ、クラウド ストレージを使用している場合は AutoCAD Web アプリ上でみアクセスできます。
図⾯履歴のサポート
図面ファイルを OneDrive、Dropbox、または Box アカウントに保存すると、作業中にこれらの図面ファイルの追加バージョンが作成され、バージョン履歴が作成されます。旧バージョンは新しい [図面履歴] パレットに一覧表示され、現在のバージョンの図面と比較することができます。
- Autodesk Account にサイン インすると、Dropbox、Box、Microsoft OneDrive アカウントに保存されている図面に初めてアクセスしたときに、通知が表示されます。たとえば、以前 OneDrive アカウントに図面を保存している場合、次の通知が表示されます。
サイン インすると、[図面履歴]パレットに、その図面の旧バージョンのリストが表示されます。
- [図面履歴] パレットでは、一覧表示されるバージョンを、日付の範囲、ユーザ名、またはバージョン間の指定した最小時間増分を基準にしてフィルタすることができます。
- 図面比較機能を使用して、図面の現在のバージョンと、図面履歴内の旧バージョンを比較することができます。図面へのクラウド アクセス権を持つユーザの 1 人が変更を加えると、変更を加えたユーザの名前と変更を比較できるリンクを含む通知が表示されます。
[比較] コントロールは図面比較機能を開き、バージョン間のジオメトリまたは文字の違いを特定します。詳細は、概要 - 図面間の違いを比較する を参照してください。
最後に、AutoCAD 2021、AutoCAD LT 2021 の概要チラシがありますので、ご確認ください。
By Toshiaki Isezaki
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