Technology Perspective from Japan

AutoCAD 2021 の新機能 ～ その2

前回、新しくリリースされた AutoCAD 2021、AutoCAD LT 2021 の「基本的な情報」をお伝えしましたので、今回は「向上した生産性」についてご紹介したいと思います。 主に 2D 編集機能になりますが、AutoLISP の開発環境にも大きな手が加えられたのが特徴的です。なお、ここでご案内する内容の内、特に明記の無い限り、AutoCAD LT 2021 でもお使いいただける内容となります。 合理化されたトリムと延⻑ TRIM[トリム] コマンドと EXTEND[延長] コマンドに、[クイック] モードでが追加され、コマンド起動時に既定オプションとして利用出来るようになしました。[クイック] モードでは、図面内のすべての図形が切り取りエッジ、または延長エッジとみなされます。切り取り、あるいは、延長対象となるオブジェクトを指定するだけの操作で、目的を達成することが出来ます。 下記は、AutoCAD 2021 と AutoCAD 2020 での TRIM コマンドの様子です。AutoCAD 2021 の場合、境界となるオブジェクトを、都度、指定しなければならなかった AutoC... Read more →

AutoCAD 2021 の新機能 ～ その1

AutoCAD 2021、AutoCAD LT 2021 がリリースされました。AutoCAD の誕生から 38 年を経て、更なる生産性の向上とワークフローの進化を目指したバージョンとなります。 このバージョンでも、引き続き、業種別ツールキット（AutoCAD のみ）と AutoCAD Web アプリ、AutoCAD モバイル アプリ をお使いいただくことが出来ます。 新機能をご紹介していく前に、まずは、本バージョンのコンセプトを紹介する動画をご確認ください。 AutoCAD 2021 と業種別ツールセット、また、AutoCAD LT 2021 は、Microsoft が現在サポートしている Windows の 64 ビットバージョンをサポートしています。Microsoft が Windows バージョンのサポートを終了した場合、その Windows バージョンで実行しているオートデスク製品のサポートも終了することになりますのでご注意ください。 現段階では、次の環境をサポートすることになります。インストール環境には、Microsoft .NET Framework 4.8 が必要になり... Read more →

AutoCAD の最近の機能まとめ

このブログ、Autodesk Perspective from Japan を始めて今年の 2 月で 7 年が経ちました。この 7 年間、オートデスクは、デスクトップ中心だったソリューション群にクラウドを使ったソリューションを加え、現在では両者の主要テクノロジを利用したハイブリッドな設計環境を提供しています。 「クラウド」という言葉は、まだ、一般化していなかったものの、Buzzsaw も今でいうクラウド サービスと言うことが出来ると思います。 そんな中、やはり、特筆すべきは AutoCAD の存在です。言うまでもなく、オートデスクの起源は AutoCAD であり、現在に至っても最新のテクノロジ トレンドを採用しながら発展を続けています。 AutoCAD の長い歴史の中では、さまざまな機能が登場しています。時代背景を考えなければ新機能の登場時期は重要ではありませんが、機能説明という意味では、新バージョン登場時の新機能説明がもっとも理解しやすいという事実もあります。今回は、長い AutoCAD の歴史で紹介されてきた機能説明を振り返ってみたいと思います。 インターネット テクノロジが成熟し... Read more →

Forge OAuth API アプリ ユーザの電子メール検証

Forge 認証サービス endpoint 用のメール アカウント検証が、2020年3月30日に施行される予定です。具体的には、新規ユーザにはサインアップ時に、既存ユーザにはサインイン時に、それぞれ電子メール アドレスを検証するように求められます。 なぜメール アカウント検証が必要なのか？ Forge ユーザの皆様のセキュリティとカスタマーサポートの両方を改善し、また、同時に、 他のオートデスクのサービス アクセス要件との整合性をとる一として、お使いの電子メール アドレスの確認（検証）を要求ことになりました。 これには次の利点があります。 アクセス サポートを改善し、ユーザが誤ってアカウントから誤って排除されてしまうことを防止します。 オートデスクのクラウド サービスへのアクセスとの整合性をあわせます。 ユーザの詳細情報が第三者によって「ハイジャック」されることを抑止します。 お客様にとっての利点は？ お客様が新しい Autodesk Account にサインアップすると、次の手順が必要になります。: メールアドレスを確認するように求められます｡ サインアップ時ﾆ使用したメール アドレ... Read more →

A360 Drive リタイア

2020年4月2日更新：A360 Drive リタイアにともなう A360 Drive の読み込み専用モードへの移行は、COVIT-19 影響下の作業環境変化に鑑みて、当初予定の3 月 25 日から 5 月以降へ変更になりました。 A360 Drive と Autodesk Drive のブログ記事でご案内したとおり、3 月 25 日以降5月以降、フォルダべースのデータ管理を提供する A360 Drive（A360 ではなく）は読み込み専用になり、事実上リタイアします。もちろん、A360 Drive の受け皿は、同じく、フォルダべースのデータ管理を提供する Autodesk Drive となります。 現在、https://360.autodesk.com/ の URL から A360 Drive にアクセスすると、次のように表示されるはずです。 A360 Drive のリタイアにともない、3 月 25 日 5 月以降、同ストレージ上のデータは読み込み専用になります。その前に、Autodesk Drive へのアクセス権が付与されます(まだアクセス権がない場合)。アクセスが可能かどうか不... Read more →

Forge 利用時のプロキシ要件

Forge を使ったアプリの開発時、あるいは、利用時のプロキシやポートなどの通信環境について、ご質問をいただくことがあります。ここでは、それらについて、最低限必要な情報をお伝えしておきたいと思います。 まず、念のため、Forge を含むオートデスク製品の利用時には、*.autodesk.com ドメインをホワイトリストに加えていただくことを推奨しています。次の Autodesk Knowledge Network 記事をご確認ください。 オートデスク アプリケーションおよびサービスのブロックを解除するために必要なプロキシ サーバ設定の変更 次に開放すべきポート番号についてです。Forge をお使いいただく際には、https プロトコルで使用する 443 ポート と、Forge Viewer がストリーミング表示で使用する 7124 ポート、また、7125 ポート をオープンにする必要があります。 もし、Design Automation API をご利用いただく場合には、次の制限事項もご確認ください。 Restrictions for Design Automation API Des... Read more →

日本からの新たな Forge 活用事例

Forge の活用事例は Forge ポータルの Success Stories で公開していますが、安井建築設計事務所 BuildCAN の Forge 成功事例に続き、応用技術 株式会社が大成建設 株式会社 向けに開発提供した Forge ソリューションである T-BIM® Inspection の成功事例が、Forge ポータル上の Success Stories の https://forge.autodesk.com/customer-stories/applied-technology-coで公開されました。 応用技術は、古くから AutoCAD をはじめとしたオートデスク製品のカスタマイズを手掛けていて、いち早く、Forge 認定システム インテグレータ として登録された実績をお持ちです。 "to BIM" ブランドの元では、数多くの BIM の利用を模索しつつ、Forge を活用する開発リソースをご提供いただいているオートデスク パートナーです。 By Toshiaki Isezaki Read more →

現在の Forge で何が作られているのか？

2016 年の Forge の正式リリースから、まもなく丸４年を迎えようとしています。Forge に含まれる API も、アップデートを重ねて、当初出来なかったことも実現出来るようになってきています。 英語になってしまいますが、現在の Forge で具体的に何が可能になっているか、テーマ別に、サンプルや実例を使った動画が公開されています。YouTube 動画なので、日本語字幕を表示させることが出来ますので、この機会にご確認いただければと思います。 Introduction Visualization and Analysis Digital Twin AR/VR/MR/XR SaaS Integration Parts Catalogs Configulators and Automation Web/クラウド環境のカスタマイズであるため、マッシュアップすることで、Forge 単体機能以上の効果を生むことが出来る点にもご着目ください。 By Toshiaki Isezaki Read more →

Forge Viewer バージョン 7.12 リリース

少し遅くなりましたが、Forge Viewer の バージョン 7.12 がリースされていますので、簡単ですがご案内しておきたいと思います。 変更された項目 PDF モデルのキャリブレーション強制を止め、既定の単位をポイントに設定しないようになりました。 測定ツールは、再アクティブ化されると既存の測定値を復元します。 追加された項目 ViewCube のビューを永続的な設定として保存します。 Avatar Extension：ターゲット ビューアの 3D カメラに基づいて、2D シートにアバターを表示する Extention が追加されました。 測定設定パネルに自由計測用のスイッチが追加されました。 すべての測定値を削除するための measureExt.deleteMeasurements が追加されました。 SVF の標準サーフェスマテリアルをサポートする Autodesk.StandardSurface Extension が追加されました。 waitForLoadDone メソッドと isLoadDone メソッドがViewer3D API に追加されました。 削除された項目 X... Read more →