Forge は IoT センサーと連動する一貫性のあるインターフェース を提供していませんが、Web 開発でよく利用されている WebSocket などの双方向通信を用いて、Forge Viewer 上に IoT センサーデータをオーバーレイ(重ね合わせて)表示させて運用する事例が散見されるようになってきました。以前、ご紹介した安井建築設計事務所の事例も、その一例になるかと思います。
BIM データ、あるいは、BIM 設計の過程で作成された 3D モデル流用して、ビルディング竣工後の運用など、BIM の後工程でもデータを活用する機運が高まってきている印象です。Forge の運用自体には、CAD ライセンスの購入・契約が不要である点と、インターネットの接続環境とWeb ブラウザがあれば、すぐに利用し始めることが出来る容易さが、この機運を後押ししているのなら、うれしい限りです。
少子高齢化で人口減少時代を迎える日本では、視覚的に理解しやすい 3D を使って、今後も「スマート ビルディング」の基盤として Forge の活用が進んでいくものと思います。
類似した概念は、建設業の分野だけでなく、製造業の分野でも「スマートファクトリー」を適用することが出来るはずです。IoT センサーと現実の機械の組み合わせて管理、運用する場面になぞらえて、「デジタル ツイン」としても表現されることがありますが、残念ながら、日本での Forge 事例がありません。
近い将来、日本でもデジタル ツインな Forge 事例が出てくることを期待して、ノルウェーの MOICON 社の動画をご紹介しておきたいと思います。
スマートビルディングのように見えますが、Microsoft Azure のデモ ページにも Forge Viewer が組み込まれたデジタル ツイン動画がありますので、併せてご確認ください。
https://azure.microsoft.com/en-in/resources/videos/digital-twins-demo/
By Toshiaki Isezaki
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