※ この記事は、Revit 2025 までのバージョンに対応しています。
Revit アドイン開発者向けの Visual Studio のプロジェクトテンプレートが、弊社エンジニアによりリリースされております。今回は、Revit 対応の Visual Studio .NET Add-in Wizard の入手方法とインストール方法について解説いたします。
このプロジェクトテンプレートをインストールすることで、Visual Studio の新規プロジェクトの作成から、プロジェクトの初期設定やアドインマニフェストファイル、スケルトンコードを自動生成することができます。
プロジェクトの作成後、デバッグモードを実行すると、Revit が自動的に起動し、アドインがロードされ、外部コマンドまたは外部アプリケーションをデバッグすることができます。
そのため、検証用にサンプルコードを作成する際にも、とても便利です。
- スケルトンコードの自動生成
- 外部コマンド: Command.cs
- 外部アプリケーション: App.cs
- アドインマニフェストファイルの自動生成
- Revit SDK の参照設定
- ビルド実行後の DLL ファイルおよびマニフェストファイルのデプロイ
- デバッグ実行時の Revit.exe 起動設定
以下の GitHub リポジトリから対象のバージョンのリリースをダウンロードすることができます。
Visual Studio Revit Add-in Templates
Revit バージョン毎に対応の最新リリースをダウンロードします。
Revit 各バージョンのビルド済みプロジェクトテンプレート(C#)
- Revit 2025 Addin Wizard をダウンロード ※要 Visual Studio 2022 (17.8 以降) .NET 8
- Revit2024AddinWizardCs0をダウンロード
- Revit2023AddinWizardCs0をダウンロード
- Revit2022AddinWizardCs0をダウンロード
インストール方法(Revit 2023 まで)
インストールの大まかな流れは以下の通りです。
- ZIP ファイルを解凍します。
- それぞれの開発言語フォルダ内にある、アドインマニフェストファイル(RegisterAddin.addin)の VendorId タグの値を変更します。
- install.bat をテキストエディタで開き、下記内容を確認し適宜修正します。
下記、14行目の[D=] 以下には、プロジェクトテンプレートを配置するフォルダのパスを指定します。ここで指定するパスは、Visual Studio のオプションダイアログ->[場所]で設定するパス(ユーザープロジェクトテンプレートの場所)と一致する必要があります。
14行目 set "D=Y:\Documents\Visual Studio %1\Templates\ProjectTemplates"(修正前) - コマンドプロンプトを起動し、install.bat のあるディレクトリに移動して、install.bat の後に引数としてインストールする Visual Studio のバージョンを指定して実行します。※ Revit のバージョンではありません。
- Visual Studio を起動し、[新しいプロジェクト]を開始すると、テンプレートの選択ダイアログに、Revit 20xx Addin が追加されていることを確認します。
インストール方法(Revit 2024, 2025)
- 上記、Revit 各バージョンのビルド済みプロジェクトテンプレート(ZIPファイル)をダウンロードします。
- Visual Studio を起動し、[ツール]->[オプション]からオプションダイアログを表示します。
- [場所]セクションの[ユーザー プロジェクト テンプレートの場所]で指定されているプロジェクトテンプレートの配置場所を確認します。
- 上記、オプションで指定されている配置場所に、ダウンロードしたプロジェクトテンプレートの ZIP ファイルを配置します。Revit 2025 の場合は、現状、タグによる分類は未サポートとなっております。
ぜひ Revit アドイン開発にご活用ください。
By Ryuji Ogasawara
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