オートデスクのクラウド サービスや Forge Viewer では、ストリーミング配信された 2D 図面や 3D モデルを表示するために、WebGL をサポートする Web ブラウザが必要なのはご存知のとおりです。
過去にもご紹介した内容ですが、使いの Web ブラウザが WebGL をサポートしているかチェックするには、http://get.webgl.org/ へのアクセスが簡単です。WebGL をサポートする Web ブラウザであれば、下図のように立方体がアニメーションで回転表示されるます。
Forge の利用が広まるにつれて、http://get.webgl.org/ で WebGL をサポートしていると表示されたのに Forge Viewer が期待した動作をしない、といった質問を稀にいただきます。そのような場面では、ラウザ キャッシュのクリアや、他のブラウザで動作検証と同時に、Web ブラウザに搭載されている デベロッパーツールで原因を特定していくことになります。ただし、その前にチェックしていただきたいサイトがあります。HTML5 TEST(https://html5test.com/)サイトです。
HTML5 TEST サイトは、WebGL サポートも含めた Web ブラウザの総合評価をスコアとともに表示してくれます。
Forge Viewer の運用では、WebGL のサポート以外にも、Web ブラウザ の能力によって、ブラウザ内で動作させる JavaScript プログラムの実行そのものが影響を受けている可能性があります。特に日本の企業で標準とされていた(されている)Internet Explorer 11 は、 WebGL をサポートしていても、最新の JavaScript 仕様に対応出来ていません。クライアント側で思い切った実装をしてしまうと、正しく動作しない、といった結果になってしまっているようです。
Forge Viewer は Internet Explorer 11 をサポート ブラウザの 1 つとして明記していて、事実、Autodesk Viewer も動作します。しかし、Forge Viewer 用にカスタム処理を施した JavaScript が正しく動かない可能性があります。サポート機能が最新ではない点は Microsoft 社も懸念を表明(https://techcommunity.microsoft.com/t5/Windows-IT-Pro-Blog/The-perils-of-using-Internet-Explorer-as-your-default-browser/ba-p/331732)しているので、その利用は積極的にお勧めしていません。
Forge Viewer が正しく動作しない、という場面では、ぜひ、HTML5 TEST もお試しください。スコアはあくまで参考ですが、オートデスクがお勧めしている Google Chrome が比較的高い値を表示するのは事実です。
By Toshiaki Isezaki
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