少し情報が古くなってしまいますが、Fusion 360 API でサポートされていた JavaScript が昨年 7 月の Fusion 360 アップデートから削除されていますので、改めてご案内しておきます。
過去のブログ記事 Fusion 360 API:開発言語の選択 等でもご案内していたとおり、従来、Fusion 360 のスクリプトやアドイン開発でサポートする言語には、JavaScript、Python、C++の 3 種類が存在していました。ただし、実装の都合上、JavaScript のみが Fusion 360 の外部プロセスで実行される仕組みになっていたので、残念ながら、他の言語で記述されたコードに比べると、その実行スピードが遅くなってしまう、という欠点がありました。
その影響もあって、Python に比較して利用者の数に伸び悩みがあったようです。抜本的な構造上の改良も難しいことから、非常に残念ながら、2017 年 7 月のリリースから、JavaScript をメインテナンス モードへ移行して Python と C++のみのサポートにする決定がされたようです。
これにともなって、現在お使いいただける Fusion 360では、スクリプトやアドインの新規作成時に利用する 「スクリプトまたはアドインを新規作成」ダイアログからは選択可能なプログラム言語項から JavaScript のみが削除されています。
同様に、Fusion 360 の基本設定の 一般 >> API の「~既定の言語」項からも、JavaScript が削除されています。
なお、この JavaScript サポートのメインテナンス モードへの移行後も、既に作成済の JavaScript コードが利用出来なくなるわけではありません。既存のコードは [スクリプトとアドイン] ダイアログの + ボタンからスクリプト、ないしはアドインを追加して実行することが可能です。
By Toshiaki Isezaki
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