ゴールデン ウィーク中でもありますので、今日は少しいつもと違った話題をお届けします。
最近なにかと話題の人工知能ですが、その代表格でよく耳にするのが IBM Watson です。この IBM Watson には Web サービス API が提供されているので、インターネットに接続していれば、独自の機械学習をシステムに組み込みことが可能になります。つまり、容易に Watson を用いた マッシュアップ が可能なわけです。
実は、昨年 10 月のプレスリリース(英語)でオートデスクが Watson を利用することがアナウンスされています。まだ英語しかサポート出来ていませんが、Watson を利用したサポート サービスが既に実現しています。Autodesk Virtual Agent(オートデスク バーチャル エージェント)、通称、AVA と呼ばれるクラウド サービスで、https://ava.autodesk.com/ からアクセスすることが出来るようになっています。
いわゆる ボット サービスですが、入力した自然言語に対して次の内容を英語で回答してくれます。
- Autodesk Account の管理
- ダウンロードとアップグレード
- アクティベーションと登録
- 製品インストールと設定
- ライセンス管理
利用時に Autodesk ID でサインインしておけば、名前も認識して回答してくれます。
現在の人口知能はマシン ラーニング中心に習得すべきデータが存在している必要がありますが、AVA もビックデータと呼んで差し支えない Autodesk Knowledge Network コンテンツなどを学習して「賢く」なっていくはずです。単独で存在するコンテンツも、別のユーザ インタフェースを介して再利用出来るという意味では、「繋げて運用する」クラウドの利点が上手に活用されていることがわかります。当面先になると思いますが、早く日本語もサポートされることを期待したいところです。
さて、話は変わりますが、オートデスクが提唱する The Future Of Making Things「創造の未来」 は 、デザインやデザインデータを複合的に「繋げて」新しい価値や仕組みを生み出すことを1つの目的にしています。もちろん、Autodesk Forge は、その中核となるテクノロジとなります。近い将来、IBM Watson や、その他有用な Web サービス API と Forge が接続されて、新しい世界を目にしたいものです。
By Toshiaki Isezaki
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。