Inventor 2018 製品 ( コードネーム: Elon ) が 2017/03/21(米国:東部標準時 AM 8:00) プレス発表されましたので、今回よりInventor 2018 製品の新機能・強化機能 を複数回に分けて、ご紹介させていただきたいと思います。
1. Inventor 2018 のアプローチ
今回のInventor 2018 製品は「パーフェクト Inventor」「技術革新」「未来への懸け橋」がコンセプトになっています。
・優れたデザイン・パフォーマンスの向上・ワークフローの改善などにより「設計時間の節約」から、バージョンを超えたファイルの相互利用も可能としたAnyCADによる展開を始め、他の弊社製品とのシームレスな相互運用や近代的な一貫性のあるUX(User Experience)などの技術革新により、ひとつのアプリケーションを、一枚岩のアーキテクチャではなく、複数の軽量なサービスを連携させたアーキテクチャでつくろうというアプローチが掲げられています。
2. スケッチの機能強化
(1). 投影を保持
スケッチに投影されたオブジェクトを保持しながらスケッチを再アタッチする事ができます。
(2). 自動投影
スケッチの寸法設定や拘束をした際に、垂直面または平面選択でジオメトリの投影が自動的に行われます。
(3). その他 使いやすさの追求
・“接線を選択” コマンド がスケッチのジオメトリの投影コマンド内で使用可能
・投影せずにスケッチコマンドのDWGアンダーレイのジオメトリを推測する
・回転、スイープ、コイル、面取り、フィレットコマンドのウィンドウ選択機能を拡張
・スケッチの作成と編集時にスケッチ平面の参照が、パーツとアセンブリ別々に指示する事が可能。
スケッチ&押し出し処理のビデオ紹介
上記の機能を説明したものです。
3. 新しいコンテキストツールバー
スケッチ共有、スケッチの共有解除、スケッチの可視性の切り替えのほかに、3Dスケッチの編集といった新しいコンテキストツールバーが加わります。
4. 押し出し
「フェースからの距離でのオフセット」により押し出しを作成する事が可能になりました。
5. スケッチテキストのジオメトリ変換機能
スケッチ上のテキストをジオメトリに変換する機能が加わりました。
スケッチをジオメトリに変換処理のビデオ紹介
2Dスケッチ上のテキストを、フェース上に作成した3Dスケッチ上にジオメトリの投影を説明したものです。
6. 穴 機能強化
(1) 双方向 穴の作成
双方穴を作成を作成する場合、単純穴を作成して「対象」オプションを使用する
(2) ざぐり(SF)のゼロ値の作成
ザグリで、フラッグメント ゼロ での形状の作成
7. パーツリスト & BOM の並び替え
パーツリストやBOMにて、文字列の情報で数値的にソートできるようになりました。
今回は、Inventor 2018製品の「スケッチの機能強化」「新しいコンテキストツールバー」「押し出し」「スケッチテキストのジオメトリ変換機能」「穴 機能強化」「パーツリスト & BOMの並び替え」についてお届けしましたが、次回は 、Invento2018 製品の「図面のメッシュサポート」「干渉解析」「AnyCAD」「ガイド付きチュートリアル」「パフォーマンス」機能についてご紹介する予定です。
By Shigekazu Saito.