Autodesk Forge は 2022年9月開催の Autodesk University で Autodesk Platform Services へ改名されました。
Autodesk Platform Services(APS)は、オートデスクのクラウド サービスが使用している様々な要素技術を、個々に Web サービス API として公開しているクラウド プラットフォームです。リファレンスを含む各 API の詳細は、Forge ポータル(https://forge.autodesk.com)で公開されています。今後も、継続して既存 API の機能を更新していくと同時に、新しい API の公開も予定されています。
ここでは、RESTful API の動作チェックや理解、GitHub 上で公開しているサンプルの利用も考慮に入れて、Forge Platform API の開発環境について、64 ビッ版 Windows プラットフォームを前提にオートデスクがお勧めするツールや環境の導入手順を紹介しておきたいと思います。今回は、次にあげる開発ツールの導入手順を見ていきますが、この環境でないと Forge を使った開発が出来ないわけではありませんのでご注意ください。
各ツール、アプリケーション、サーバー環境は、それぞれ、次の項目で説明する手順で入手してインストールを完了させてください。なお、このガイドでは、管理者権限でログインした 64 ビット版 Windows を前提に説明しています。
- ここで記載しているバージョンは、2022年5月2日現在 のものです。今後、各ツールや環境のバージョンアップでダウンロード先の URL や、ダウンロードしたファイル名や画面等が変わる可能性があります。ご注意ください。
Google Chrome
作成した Web ページを表示してテストします。この Web ブラウザは、Forge Viewer で 3D モデルを表示するための必要な、HTML5、CSS3、WebGL をサポートしています。
- https://www.google.co.jp/chrome/ から [Chrome をダウンロード] ボタンをクリックして ChromeSetup.exe を任意の場所にダウンロードします。
- ダウンロードした ChromeSetup.exeをダブルクリックすると、インストールに必要なモジュールのダウンロードが始まり、インストールが自動的に実行されます。
- インストールが完了すると、C:\Program Files\Google\Chrome\Application フォルダに Google Chrome がインストールされているはずです。
VS Code
VS Code(Visual Studio Code)は、Microsoft 社がオープン ソースとして無償で公開している JavaScript や Python など、主にクラウド・Web 開発をおこなうための統合開発環境です。Microsoft Azure との親和性が高く、機能を拡張する Extension を使って編集対象の開発言語を増やしたり、ツールを追加したりすることが出来ます。
- https://code.visualstudio.com/Download から [Windows] ボタンをクリックして、インストーラ ファイル VSCodeUserSetup-x64-1.66.2.exe をダウンロードします。
- ダウンロードした VSCodeUserSetup-x64-1.66.2.exe を実行します。
- 特に Forge 開発に必須のオプションはありませんので、画面の指示に従ってインストールを完了してください。
- オートデスクは、Forge 開発の手助けとなる VS Code 用の Autodesk Forge Tools エクステンションを用意しています。Autodesk Forge Tools エクステンションのインストールに関する情報は、Visual Studio Code での Forge 開発 のブログ記事をご確認ください。
Postman
Postman は、Forge Platform API でも多用する RESTful API をテストするためのツールです。Postman を利用することで、Authentication API や Model Derivative API、Data Management API で使用する endpoint をプログラムすることなくテスト、評価することが出来ます。
- https://www.getpostman.com/apps から [Download] ボタンにマウスをホバーさせて、お使いの Windows プラットフォームにあわせてインストーラをダウンロードします(64ビット版 Windows 用のインストーラは Postman-win64-9.16.0-Setup.exe)。
- ダウンロードした Postman-win64-9.16.0-Setup.exe を実行します。
- Postman が起動したらセットアップ完了です。初回起動時には、Postman アカウントの作成を促す画面が表示されますので、無償アカウントをお持ちでない場合には、画面の指示に従ってサインアップをしてください。アカウントをお持ちの場合にはサインインしてくだい。
- サインアップ、あるいは、サインインが完了すると、Postman の利用が可能になります。
Node.js
Node.js は、JavaScript を Web サーバー上で実行するための環境です。JavaScript は、もともとクライアント コンピュータ上の Web ブラウザで実行することを目的の作成されたものですが、サーバー側の処理を実行するために用意されたものです。実行には、Google V8 JavaScript Engine が使用されています。Node.js は、3rdparty が用意したミドルウェアと呼ばれるパッケージをインストールして、その機能を拡張することが出来ます。パッケージのインストール等の管理には、パッケージ管理ツール Node Package Manager (npm) を利用します。開発時には、Webサイトをクライアント コンピュータ上で実現する目的で利用出来ます。
- https://nodejs.org/ から画面中央の [16.15.0 LTS] をクリックして、64ビット版 Windows 用のインストーラ node-v16.15.0-x64.msi をダウンロードします。
- ダウンロードした node-v16.15.0-x64.msi をダブルクリックで実行して、インストールを開始します。[Welcome to the Node.js Setup Wizard] 画面が表示されたら、画面右下の [Next] ボタンをクリックします。
- [End-User License Agreement] 画面のライセンス規約を一読の上、「I Accept the terms in the License Agreement」にチェックを入れて、[Next] ボタンをクリックします。
- [Destination Folder] 画面でインストール先フォルダを既定値の C:\Program Files\nodejs\ まま、[Next] ボタンをクリックします。
- [Custom Setup] 画面では、すべてのオプションをインストールする既定値まま、[Next] ボタンをクリックします。
- [Tools for Native Modules] 画面の内容は、ここでは特に必須ではありません。[Next] ボタンをクリックします。
- [Ready to install Node.js] 画面で [Install] ボタンをクリックしてインストールを開始します。
- インストールが完了したら、[Finish] ボタンをクリックしてインストーラを完了します。
git for Windows
GitHub 上のサンプル プログラムを入手して利用する際にコマンド プロンプト(bash) で git コマンドを利用して、クライアント コンピュータに GitHub リポジトリの内容をクローンして利用します。は有用です。今回は、git for Windows は https://gitforwindows.org/ を使用することとします。
- https://gitforwindows.org/ ページを表示後に [Download] をクリックして、Git-2.36.0-64-bit.exe をダウンロードします。
- ダウンロードした Git-2.36.0-64-bit.exe をダブルクリックで実行して、git for Windows のインストールを開始します。[Information] 画面が表示されたら [Next >] ボタンをクリックします。
- [Install] ボタンをクリックしてインストールを開始します。
- インストールが終了したら、コマンド プロンプトを起動して git コマンドが有効なことを確認してください。git --version と入力して git version 2.36.0.windows.1 と表示されれば正常です。
以上で環境セットアップは終了です。
By Toshiaki Isezaki
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