今回は、AU 2016 でのホットな話題をご紹介しておきたいと思います。11月14日のオープニング キーノートでは、最初に オートデスク CTO(Chief Technology Officer)である Jeff Kowalski が、Machine Learning(機械学習)に代表される AI(人口知能)について言及しています。具体的には、今後、3D の世界に機械学習を持ち込むことを宣言しています。
オープニング キーノートの完全な動画は、こちら からご確認いただけます。
AI については、A360 の検索機能 Design Graph をベータ版として導入したり、Generative Design に導入したりしています。この手法が確率すれば、デザインに対する人間の関わり方も、変化していくはずです。
全く別の話題にはなりますが、オートデスクは、アクティベーション コード発行などのサポート業務に IBM Watson を活用していくことをアナウンスしています。AI(人工知能)は、今後も急速にデザインの世界にも導入されることが予想されます。単純に設計手法を変えるだけでなく、Forge を利用した一般消費者よりの利用方法にも拡大していくことを期待したい思いです。AU ろは直接関係しませんが、以前、Facebook にも似た内容を記載していますので、併せてご確認ください。「繋げて使う」 新しい時代のカスタマイズでもあります。
さて、AU 2016 では、今年も大規模な展示エリアが用意されていました。この中で目立つのは、Robotics Fabrication と呼ばれるロボットによる製造デモと、実用期を迎えた VR(バーチャルリアリティ)の展示です。
6軸ロボットを利用したポリマー樹脂積層や金属溶接によって形成したり、建設工事の現場で、レンガを組んでいくような利用方法が目をひきます。前者は 3D プリントの応用とも言える製造方法ですが、ヘッドの動きに自由度を与えることが出来るため、人骨のように Generative Design で最適化された形状には合致した加工のようです。
VR に関しては、まさに多種多様といった様相です。利用されるデバイスも、Oculus Rift や HTC Vive だけでなく、HoloLens や新手のものも散見されます。また、コンテンツ作成に至る方法も多様化している印象です。最終フェーズで Unity ベースになってしまうなのは否めませんが、Autodesk Live と利用したものや Forge を利用したものまで、今後、用途や目的によって効率的なコンテンツ作成手法が確立していくものと思われます。
AU 2015 での正式発表から、ちょうど 1 年を迎えた Autodesk Forge については、昨年の A360 ブースに替わって、Forge 専用ブースが大規模に展開されています。開発パートナーも増えて、事例の多様化しつつあります。また、Forge DevCon 2017 の開催もアナウンスされています。開催期日は、来年2017年の6月27日、28日の2日間で、場所は今年と同様に San Francisco の Fort Mason です。Web ページ も用意されていますので、ぜひ、ご確認ください。
By Toshiaki Isezaki
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