少し時間が経過してしまいましたが、業界別コレクションの導入 と同じくして、8月1日からクラウドサービスの構成が変更されています。具体的には、従来、A360 Team の名称で Subscription 販売されていたクラウド サービスが、Fusion Team と BIM 360 Team として業種別に区別されて販売されるようになっています。オートデスク オンラインストア でも、A360 Team ではなく、Fusion Team と BIM 360 Team のサービス名で、それぞれ参照していただくことが出来るはずです。
ただ、もともと同じサービスだったものを名前やアイコンで区別しているだけなので、8月の段階では両者に大きな違いはありません。既存の A360 Team をお使いの方は、従来通り、A360 Team を利用することが出来ているはずです。Fusion Team と BIM 360 Team については、それぞれのターゲットとなる業種別に、その概要を説明した動画がありますので参考にしてみてください。機能やデータを業種別に異なる見せ方で紹介していますが、動画内で説明されている内容はいまのところ同一であることがわかります。
<Fusion Team 概要>
<BIM 360 Team 概要>
今後、Fusion Team は製造業向けの、BIM 360 Team は建設業向けの機能が導入されていく予定です。その第一弾として、BIM 360 Team 上にモデル バージョン間の差異を検出してレポートする機能が試験的に導入されています。
BIM 360 Team 上のプロジェクトに同じファイル名で複数のデザイン ファイルをアップロードすると、自動的にバージョンが管理されるようになります。この部分は A360 Team や Fusion Team と同じです。BIM 360 Team では、Revit ファイルに複数のバージョンが認識されている状態で、3D ビューや 2D シートを表示してバージョン選択ボタンをクリックすると、 [Compare versions] ボタンが表示されるようになります。
このボタンをクリックすることで、バージョン間の差異を検出してレポートを表示します。
フィルタを用いれば、建築、構造、電気、配管、機械の設備別に表示させて、変更された箇所を抽出して表示させることが出来ます。
シンプルな機能ですが、よくリクエストを受ける機能でもあります。モデル比較機能は、現在、BIM 360 Team で、かつ、Revit ファイルのみで有効です。今後、その他のデザイン ファイル形式に対応することも検討されていますが、タイミングは未定です。また、この機能を Forge Viewer へ組み込みか否かについても、その可否判断を含めて全くの未定の状態です。
By Toshiaki Isezaki
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