Autodesk University Japan 2016 の Forge トラック E-4 セッションでは、Forge Platform を利用した Web サービスの仕組みについて、実際に開発したサンプルをご覧いただきながら説明いたします。
BIM ソフトウェアで作成したモデルや、設計図書、プロジェクトのドキュメントを、施工や施設管理など、設計後の様々なフェーズで有効活用するには、適切な人が、適切な状況で、適切な方法により、それらのデータにアクセスして利用する手段が求められます。Forge は、Autodesk のクラウドサービスが基盤とする認証管理、データ管理、データビジュアライゼーションなどの技術を、API というかたちで公開して再利用できるかたちにした開発プラットフォームです。
BIM モデルが保持している情報を様々なフェーズで利用することができれば、たとえば、竣工後の建物維持管理において、設備機器の稼動状況や建物のエネルギー利用状況を可視化したり、中長期の修繕計画や建設プロジェクトのパフォーマンスを分析するなど、より戦略的に BIM プロジェクトを運用していくことができるでしょう。
あるいは、現在運用している社内システムに Forge の要素テクノロジを組み込んだり、Forge と自社の独自技術、オープンソースのテクノロジ(環境センシング や リアルタイム通信、デバイス制御など)を組み合わせることで、新しい Web サービスを開発することもできます。
本セッションのサンプルデモでは、躯体工事完了後の仕上げ・設備工事において、現場の専門工事業者が、リアルタイムに作業環境の状態を確認できるサービス「現場作業環境チェックサービス」をご覧いただけます。
Forge を利用して実際にどんなことができるのかご興味のある方は、ぜひご参加ください。
by Ryuji Ogasawara
コメント