Autodesk University Japan 2016 の Forge トラック E-2 セッションでは、大成建設 株式会社・高取さんに、Forge Platform API の Model Derivative API と Viewer の組み合わせた運用事例をご案内いただきます。
高取さんは、2004 年当時、日本に導入されたばかりの Revit 6.1 で BIM に出会い、以降、大成建設で BIM の利用を研究、推進している、いわば、BIM エバンジェリストとして活躍されています。AutoCAD によるカスタマイズで設計支援にも携わっていた経験から、Revit や Revit API だけでなく、AutoCAD API にも深い造詣をお持ちです。当時、AutoCAD の ObjectARX でカスタム オブジェクトを作成して、現在の BIM 概念を模索されていたころにRevit に触れ、そのコンセプトに衝撃を受けたそうです。
E-2 セッションでは、日本での BIM 黎明期に Revit をデータベースとして真正面から捉え、正しく運用することを訴求されてきた立場から、BIM を正しく現場に届ける手法や問題点をお話しいただきます。
クラウドが普及しつつある現在、Revit のような 専用 CAD がなければ参照することが出来ない BIM モデルや BIM モデルから生成された図面は、A360 のようなクラウド サービスで誰でも簡単に BIM を活用出来る時代になっています。クラウド サービスのインタフェースは Web ブラウザになるので、タブレットやスマートフォンでも運用できるのは自明です。
ただ、A360 標準の機能では実現できない多様性を持たせるため、Autodesk Forge の活用に期待していただいています。セッションでは、クラウドに集約されたさまざまデータを、いかに、簡単に見せて運用していくか、Viewer を中心にした設備管理システム(FM システム)での Forge 利用事例をお話しいただきます。また、FM システムとは別に、モデルを表示するだけでなく、時間経過によって表示内容を変化させるシミュレーションへの応用など、より発展させた未来にも言及いただきます。
Forge はプラットフォームであるため、A360 のカスタマイズとは異なります。この部分は、AutoCAD を AutoCAD API で拡張したり、Revit を Revit API で使いやすくしたりするのとは根本的に違いものです。そういった Forge の立ち位置や考え方も把握いただけるはずです。
BIM をより深く浸透させることが出来る Autodesk Forge の魅力をご確認ください。
By Toshiaki Isezaki
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