Autodesk Forge は 2022年9月開催の Autodesk University で Autodesk Platform Services へ改名されました。
RESTful API でクラウドにアクセスする際には、アクセス トークンを取得する必要があります。また、アクセス トークンを取得するためには、あらかじめデベロッパ ポータルにサインインして、Client ID と Client Secret(別名:Consumer Key と Consumer Secret)を取得しておく必要があります。
Autodesk Platform Services API で使用出来る API も増加して、デベロッパ ポータルのデザインも変更されていますので、改めて、アプリの登録とキーの取得についてまとめておきたいと思います。
さて、一般的なクラウド サービスでは、クラウドにアクセスするために「ログイン」または「サインイン」と呼ばれるアカウント認証が必要なのはご存じのとおりです。API を使ってクラウドにアクセスする場合にも、もちろん、アカウント認証に代わる処理が必要となります。ただ、ここで扱うことになるのは、ユーザ名やパスワードではありません。開発者に割り当てられた Client ID と Client Secret を利用して、OAuth2 仕様に基づいたアクセス許可を得ることで、オートデスクが管理するストレージにアクセスします。
- ここで記載しているのは、2023年3月17日現在(改定) のものです。今後、画面構成が変わる可能性があります。ご注意ください。
Client ID と Client Secret の取得手順
- Client ID と Client Secret を取得するには、はじめに APS ポータル(https://aps.autodesk.com)にアクセスします。
- APSポータルにアクセスすると、画面の右上に [SIGN IN] ボタンが表示されます。既に Autodesk ID をお持ちであれば、[SIGN IN] をクリックしてサインインしてください。Autodesk ID をお持ちでない場合には、サインアップが必要です。サインアップは、下記の 3. へ、Autodesk ID を持ちの場合には、8. へ進んでください。
- Autodesk ID をお持ちでなければ、[アカウントを作成] をクリックして Autodesk ID を作成してください。Autodesk ID は、無償でどなたでも作成することが出来ます。
- [アカウントを作成] 画面が表示されます。各項目の入力後、この画面を終了するには、「Autodesk 使用規約およびAutodesk プライバシー ステートメントに同意します。」にチェックする必要があります。リンクから内容をご確認の上、同意可能な場合にはチェック ボックスにチェックを入れてください。
- 次の画面が表示された場合には、入力したメールボックスにメール アドレス確認用のメールが届いています。メールボックス(受信トレイ)を確認してみてください。
- メールボックスに確認メールが届いていたら、[電子メールを確認] をクリックしてください。
- アカウント確認のページが表示されたら [完了] をクリックしてください。
- 次の表示に遷移した場合には、[Continue with sign in] をクリックします。
- Applications 画面に移動します。もし、Applicationss 画面が表示されない場合には、右上のアカウント名下のメニューから [Applications] をクリックしてください。
- Term Of Service(利用規約)への同意を求められたら、Terms of Service の 内容を確認の上、「I agree to the Autodesk Platform Services Terms of Service.」にチェックして [Agree] をクリックして同意をお願いします。
- Applications 画面に移動したら、アプリケーションを登録するために [+ Create application] をクリックします。
- Create Application 画面が表示されたら、作成するアプリケーション名を入力してください(半角英数字の利用を推奨)。Application Type は、使用するシナリオに合わせて選択してください。 どのタイプを選択すべきか判断出来ない場合には、とりあえず、2-legged と 3-legged の OAuth をサポートする Traditional Web App タイプを選択することをお薦めします。入力が完了したら、右下の [Create] ボタンをクリックします。
- 入力したアプリケーション名の詳細情報を入力します。General Settings セクション上から、アプリケーション名(Name)、アプリケーションの説明(Description)、コールバック URL(Callback URL)を入力してください。なお、アプリケーション名には、先に入力した値が既定値として記入されているはずです。また、コールバック URL は、3-legged OAuthで利用する URL を指しますが、Autodesk Construction Cloud や BIM 360、Fusion Team のユーザ ストレージにアクセスしない限り不要です。ここではダミー入力(既定値のまま)で結構です。
- API Access セクションで、登録するアプリで使用する API を選択します。使用する API にチェックを入れてください。
- ここまでの入力を保存します。右下の [Save Changes] ボタンをクリックしてください
これで、アプリの登録と、そのアプリ用に割り当てられた Client ID と Client Secret の取得が完了です。 この Client ID と Client Secret は、ユーザ名とパスワードに相当するもので、アプリを開発する開発者を特定するものとなります。もちろん、通常公開すべきものではありませんので、開発者は外部に漏れないよう注意してください。
開発作業で使用する Client ID と Client Secret は Client Credentials セクションに表示されます。Client Secret は既定値でマスク表示(・・・・・)になっていますが、目アイコンをクリックすることで画面に表示されます。もう一度、目アイコンをクリックすると非表示になります。下図は、アプリ名を「My Application」とした例です。
APS ポータルにサインインして、アカウント名下のメニューから [Applications] をクリックすれば、いつでもアプリ内容を変更することが可能です。また、 Client Secret は [Regenerate] ボタンで再生成したり、アプリケーション自体を削除したりすることも出来ます。 その場合、同 Client ID を使用して構築されたアプリケーションは動作しなくなりますのでご注意ください。
-Toshiaki Isezaki
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