Technology Perspective from Japan

Facebook ページを開設しました

このブログをはじめた 2 年間に比べると、設計やデザイン環境に対するクラウドへの流れや見方も大分変化してきた印象を感じます。そこで、満を持して Facebook ページを開設しました。Facebook ページは https://www.facebook.com/adn.open.japan/から直接参照していただけます。 ブログでは、今までどおり、比較的長めになりがちな解説記事などを中心に記載していきます。Facebook ページでは、ADN オープン の名の下で、Autodesk Forge ブランドの クラウド/Web サービス API や SDK、各種クラウド サービス、オートデスク製品やそのカスタマイズ環境について、イベント情報や事後サポートなどの短めな情報をご提供する予定です。 ここで使われているイメージは、Autodesk Forge のイメージ画像やアイコンです。いままで、クラウドというと A360 のイメージを流用してきましたが、ようやく、Forge ブランド専用のものが用意されました。ちなみに、2014年からオートデスクの各種製品やサービスで使われているこういったイメ... Read more →

AutoCAD 360 Mobile Pro 体験版

2月7日から始まった AutoCAD 360 Mobile Pro の体験期間ついて、数件、お問い合わせを受けていますので、ここで、その概要をお知らせしておきたいと思います。 AutoCAD 360 Mobile には、Apple iOS、Google Android、Microsoft Windows のプラットフォーム毎に 3 タイプのアプリが用意されています。それぞれのアプリ情報は、Apple App ストア、Google Play、Microsoft ストア の各ページをWeb ブラウザ上で表示させることが出来るはずです。 さて、Microsoft Store の AutoCAD 360 以外のページでは、現在、次のような記載がされています。 新しいユーザには無償で 30 日間の Pro 試用期間を無条件に提供 AutoCAD 360 には、従来から、無償版と有償提供しているPro 版の 2 種類が存在していて、無償版から Pro 版へ、アプリ内課金によってアップグレードすることが出来ます。もちろん、無償版と Pro 版には機能差があり、Pro 版にはより便利な機能が追加されて... Read more →

Fusion 360 API：ドキュメント構造

今回は Fusion 360 で扱うことになるドキュメントの構造について、主要な項目に分けてご紹介しておきたいと思います。用語が幾分抽象的になりますが、ご容赦ください。アルファベット表記の場合は Fusion 360 API のクラス、カタカナ表記の場合は、一般的なフィーチャ ベースの 3D CAD の概念に合致するはずです。 Docuemnt（ドキュメント） Fusion 360 で扱うことになるファイルを、API では「ドキュメント」として表現しています。ドキュメントには、さまざまなデータを格納するコンテナとしての役割があります。この考え方は、Fusion 360 に限らず、Inventor や AutoCAD などの CAD データも含め、オフィス系ソフトが作成するデータにも当てはめることが出来るはずです。 さて、Fusion 360 で扱うドキュメントは、API 上 Document という基本クラスで表現されています。実際に Fusion 360 が扱うデータの種類によって、次の派生クラス名で表現される 2 種類のドキュメントが存在しています。 FusionDocument ... Read more →

Forge Developer Conference お申し込み開始

Autodesk Forge プラットフォームとは でもご案内ししましたが、Forge を大規模にご紹介する Forge Developer Conference 2016、通称 Forge DevCon が6月15日、16日の2日間にわたって San Francisco の Fort Mason Center で開催されます。 いままで、http://forge.autodesk.com/conference/ からイベントの概要のみが告知されていましたが、本日から参加申し込みが正式に開始されました。有償イベントとなりますが、4月22日までディスカウント価格でお申し込みいただくことが出来ます。学生は無償です。 ※ 旅費、及び、宿泊費は、お申し込みいただく方のご負担となります。 Forge Developer Conference は、オートデスクが提唱する Future Of Making Things を実現するテクノロジや API を紹介するイベントです。次のような内容に興味をお持ちの方に最適です。 クラウド API を使って既存のビジネスの強化や拡張の機会を見出したい オートデ... Read more →

View and Data API と Prism マテリアル

View and Data API のデモなどで利用されている http://lmv.rocks/ というサイトがあります。このサイトには、あらかじめ、いくつかのモデルが登録されていて、ページ上部に表示させたり、個別ウィンドウで表示させることが出来ます。 例えば、次のモデルは Race Car と書かれた、おそらくラジコン モデルを独立ウィンドウで表示したものです。View and Data API を使ってカスタマイズされた状態なので、A360 や A360 Online Viewer でモデルを表示するのは異なるユーザ インタフェースが利用されています。 また、Residential Exterior と書かれたモデルを表示させると、次のように表示することが出来るはずです。 これらのモデルは、あくまで View and Data API のテスト用に作られているもので、利用されているマテリアルを Prism マテリアルと呼んでいます。Prism マテリアルを適用したモデルは、ご覧のとおり、メタル調の質感や、部屋の中のフォトメトリックな明かりなど、高品質な表現が出来ていることがお分か... Read more →

Project Leopard の試み

Web 開発の世界では、Web ブラウザを利用してさまざまなサービスが提供されてきています。オートデスクでも、Web ブラウザのみで利用することが出来る A360 や AutoCAD 360、Rendering in A360 など、複数の異なるサービスを提供しています。これらは、Web ブラウザ内で動作する JavaScript で記述されたプログラムと、クラウド側のバックエンド プログラムが連携して動作するものです。 なぜ、Web ブラウザに頼ったプログラムに脚光が当たるのでしょう？ 理由は簡単です。Web ブラウザ上で動作するプログラムを開発すれば、Windows や Mac、Linux、また、iOS や Android といったプラットフォーム毎に、個別の専用ソフトウェアを作成する必要がなくなるためです。例外も存在しますが、JavaScript は、どのプラットフォームの、どの Web ブラウザでも動作します。つまり、1 つプログラムを記述してしまえば、クラウド側のバックエンド プログラムを共有して、どのプラットフォームでも動作するサービスを提供することが出来るのです。 クライ... Read more →

AutoCAD の開発コードネームの歴史

AutoCAD の各バージョンには、開発コードネームが存在します。コードネームは、正式ばバージョン名が付く前に、主に社内での利用や ベータ ポータル で Beta 版を公開する際に使用されます。実用には向きませんが、ある意味、AutoCAD トリビアとして、各バージョンのコードネームを記しておきたいと思います。 製品名 - バージョン 開発コードネーム AutoCAD R14 Sedona AutoCAD R14.01 Pinetop AutoCAD 2000 Tahoe AutoCAD 2000i Banff AutoCAD 2002 Kirkland AutoCAD 2004 Red Deer AutoCAD 2005 Neo AutoCAD 2006 Rio AutoCAD 2007 Postrio AutoCAD 2008 Spago AutoCAD 2009 Raptor AutoCAD 2010 Gator AutoCAD 2011 Hammer AutoCAD 2012 Ironman AutoCAD 2013 Jaws AutoCAD 2014 Keystone Aut... Read more →

AutoCAD の隠しシステム変数

以前の ブログ記事 でも言及していますが、AutoCAD をカスタマイズする際には、システム変数を知ることが、カスタマイズ対象の機能がコントロール可能か否か、また、どの程度のコントロールが可能かを知る目安になります。 システム変数の一覧や各機能はバージョン毎に更新されるオンライヘルプで参照することが出来ます。例えば、AutoCAD のシステム変数は、こちら から参照することが可能です。また、新規に登場したシステム変数は削除されたシステム変数など、バージョン間の違いもオンラインヘルプから参照することが出来ます。 新しいコマンドとシステム変数 更新されたコマンドとシステム変数 廃止されたコマンドとシステム変数 オンラインヘルプに記載されているシステム変数は、そのバージョンで正式にサポートされているものとなります。AutoCAD API には、システム変数へのアクセスをする関数やメソッドが用意されているので、それらにアクセスして環境を整えたり、環境の設定内容をカスタマイズ プログラム側から把握することが出来るわけです。 さて、このシステム変数ですが、オンラインヘルプにも記載されていないものが... Read more →