Fusion 360 のデータパネルにも利用されている A360 Team が新しいデザインで再登場しました。A360 は、もともと Autodesk Cloud Documents の名称で 2011 年9月に登場したクラウドサービスです。その後、ビューワーとして様々なファイル形式に対応したり、コラボレーション機能を強化したりして 2012年3月に Autodesk 360 への名称変更を経て、2014年9月に Autodesk A360 に遷移した経緯があります。A360 への名称変更時には、Autodesk Cloud Documents から発展してきたファイル ベースのストレージ サービスから、チーム設計に適したプロジェクト ベースのストレージ サービスに方向転換しています。この際、従来のファイル ベースのストレージ サービスを、A360 Drive の名称で提供し続けるようにもしています。
プロジェクト ベースになった A360 は、残念ながら日本語化されることはありませんでしたが、さまざまな機能が盛り込まれて評価されてきました。その中の機能の1つが、View and Data API として単独で提供されるビューワー機能です。
A360 内のビューワーには、まだ、搭載されていませんでしたが、同じ View and Data API を使った A360 オンライン ビューワーの Live Review(ライブレビュー)機能が非常に好評です。
A360 にライブレビュー機能を埋め込む予定は、もともと存在しましたが、プロジェクト内のチーム コラボレーションを、ファイル単位の操作でより容易におこなえるよう、A360 のデザインを見直すことが決定されたようです。
新しいデザインの A360 でもプロジェクト管理のコンセプトは維持していますが、A360 Drive の要素取り入れています。次の画面は、プロジェクト一覧とプロジェクト内のフォルダやファイルを表示した画面キャプチャです。お気づきかと思いますが、ようやく日本語化された点も着目していただきたい点です。
ファイル表示時には、もちろん、サムネイル表示と一覧表示を切り替えることも出来ます。また、画面右手のユーザ インタフェースでは、簡単にプロジェクト メンバの招待や管理をおこなうことが出来るようになっています。旧 A360 では、メンバー管理の画面が独立していて、プロジェクトとの関連性が分かり難い印象があったようです。
A360 の日本語化にともない、ビューワー内のユーザ インタフェースも日本語化されています。もともと、直観的なユーザ インタフェースだったので、あまり日本語化の要望は多くなかったようですが、ビューワー設定の変更をする場合などには重宝しそうです。待望のライブレビューの機能は、画面右上のメニューに用意されています。また、同じ列のボタンを利用することで、直接ファイルをダウンロードしたり、コメントを入力することも出来ます。
さて、新しいデザインの A360 ですが、旧バージョンのプロジェクト ベースの A360 にあって、新しいバージョンにない機能があります。チームのスケジュールカレンダーです。この機能を含め、旧バージョン(英語)に戻したい場合には、画面右上のアカウント メニューから、[旧バージョンに戻す] リンクを利用できます。
[旧バージョンに戻す] リンクで旧バージョンに戻した場合には、次回のサインインから旧バージョンのA360 になってしまいます。もし、新デザインの A360 に戻したい場合には、同じようにアカウント メニューから [Try new UI] リンクを利用することが出来ます。
なお、旧バージョンで作成した Wiki ページは、新バージョンでは「ページ」として利用することが出来ます。
A360 ドライブは既定では表示されません。もし、A360 ドライブを表示させたい場合には、アカウント メニューで設定をクリックして、表示される「A360ドライブを表示」をオン(右にスライド)してみてください。プロジェクト一覧に A360 ドライブ のリンクが表示されるようになります。
新しい A360 をぜひお試しください。
By Toshiaki Isezaki
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