Technology Perspective from Japan

SeeControl について

日本時間の先週金曜日、米国時間の 8月27日に、オートデスクは SeeControl 社の買収合意について発表しました。 SeeControl 社は、サンフランシスコを拠点に持ち、クラウド ベースの IoT プラットフォームを提供する企業です。 SeeControl プラットフォームの特徴は、IoT 機器として接続されたセンサーなどを監視、管理して、一括表示や解析、管理をおこなうダッシュボードを、プログラミングなしで構築できる点です。既定値でテンプレートが用意されているので、比較的短い時間でダッシュボードの構築を完了することが可能なようです。 開発者向けにも、REST API と SOAP API が用意されているようなので、今後の展開次第では、SeeControl プラットフォームを利用したカスタマイズなども考えられるようになるかも知れません。 買収完了後、今後のプランを含めた詳しい情報が公開されるものと思います。情報がアップデートされた時点で、またご案内したいと思います。 By Toshiaki Isezaki Read more →

View and Data API の開発環境

ご注意：View and Data API は2016年6月に Viewer と Model Derivative API に分離、及び、名称変更されました。 View and Data API を含むオートデスクの Web サービス API は、現在、Autodesk Developer Portal サイト https://developer.autodesk.com で公開が始まっていて、今後も新しい API の追加公開が予定されています。 最も早い段階に公開された View and Data API の場合、Autodesk Developer Portal には API リファレンスや GitHub 上のサンプルだけでなく、実装手順や機能を把握するための Live Demo も記載されています。実装手順を理解する クイック スタート サンプル については、過去のブログ記事 View & Data API クイック スタート サンプル で紹介していますが、この時、アクセス トークンの発行で利用していた API コンソール の機能が Autodesk Developer Port... Read more →

Autodesk Knowledge Network

オートデスク製品上の操作方法や技術的な問題を自己解決する日本語 FAQ サイトとして、Autodesk Technical Q&A と称して専用ページが用意されています。もちろん、現在も、http://www.autodesk.co.jp/tech-faq から Autodesk Technical Q&A を利用することが可能です。 今回、同様の目的で用意されていた英語版 Autodesk knowledge Network に日本語コンテンツが登場しました。日本語の Autodesk Knowledge Base には、http://knowledge.autodesk.com/ja/support から直接アクセスすることが出来ます。 また、米国オートデスクの Web サイトから、英語の Autodesk Knowledge Base ページにアクセスした場合には、画面上に日本語サイトへの表示を尋ねるバナーが表示されます。例えば、AutoCAD の製品ページ http://www.autodesk.com/autocad から、画面上部の「Support & Learning」リ... Read more →

Revit 2016 API トレーニングマテリアル

Revit API 2016 トレーニング マテリアルを公開致しました。 次のリンクから入手していただくことが出来ます。 Revit 2016 API Trainingをダウンロード これから Revit API の習得を目指す方は、チュートリアル教材として、ご利用ください。 このマテリアルは英語版トレーニングマテリアルをベースとしており、昨年に本ブログでご案内した Revit 2015 API トレーニングマテリアル と基本的に構成は同じです。Revit API の概要説明や非推奨となったメソッドとプロパティが更新されていますが、今回は日本語版 Revit に含まれるテンプレートで作成したプロジェクトで演習が行えるようになっております。 Revit 2015 製品開発で使用された Visual Studio 2012 Update 4 を開発ツールとして推奨しておりますが、Revit API 開発者用ガイドの開発要件に記載されておりますように Update 4 適用なしでもご利用可能です。 上記リンクよりダウンロード後、ZIP ファイルを解凍して作成された”Revit 2016 AP... Read more →

Internet Of Things とは

最近、IoT という言葉をよく耳にしたり、Web ニュースで話題になることが多くあります。IoT は、Internet Of Things の略で、日本語では「モノのインターネット」と訳されるようです。 AutoCAD や Revit など、インターネットや社内ネットワークに接続して利用するパーソナル コンピュータ（以下、PC）は、すべて IP アドレス と呼ばれる一意な識別子が割り当てられています。スマートデバイスと呼ばれるスマートフォンやタブレットにも、インターネットに接続するために、IP アドレスが割り当てられています。近年になって、PC の利用が一般化したところに、スマートデバイスが激増したこともあり、IP アドレスが足りなくなってしまうことが懸念されたほどです。 その後、IPv6 の登場でIPアドレス枯渇問題を避けることが出来たことから、更に、多数のデバイスにも IP アドレスを与えようとする動きが出てきました。具体的には、家電や自動車をはじめ、センサーやスイッチといった電子部品にも IP アドレスを割り当ててネット接続してしまおう、というものです。これが IoT です。 す... Read more →

アドイン ロード時の警告ダイアログ抑止

AutoCAD 2016 のセキュリティとアドインのデジタル署名 でご紹介したように、AutoCAD 2016 が採用するセキュア ロード システムでは、すべてのアドイン ファイルのロード時に、一定の条件を満たさないと、警告ダイアログを表示してユーザに不正なカスタマイズ機能の実行に注意を促すようになっています。 逆に、ここに記載されている条件に合致しなければ、警告ダイアログは表示されることはありません。すなわち、次の条件が該当します。 システム変数 SECURELOAD が 0 に設定されている。 アドイン ファイルに認証局によって発行された証明書がデジタル署名されている。 アドイン ファイルのある場所が、信頼できる場所（システム変数 TRUSTEDPATHS）に含まれている。 アドイン ファイルのある場所が、既定で AutoCAD のインストール フォルダとサブフォルダ、及び、自動ローダのアドイン格納フォルダとサブフォルダも含まれまている。 デジタル署名されていないファイルをロードする際に表示される [ファイルのロード - セキュリティの問題] ダイアログで、「常にこのアプリケーショ... Read more →

ブログ スタイルの変更

このブログのスタイルを変更しています。オートデスクが開発者用に提供している各種ブログも、順次、同様の対応をするはずです。スタイル変更の主な理由は、スマートフォンやタブレットなどのモバイル デバイスでもコンテンツを読みやすくするためです。 このスタイルの変更は、Google 検索のアルゴリズム変更も一因になっています。今年の 4 月から導入されたアルゴリズム変更については、Google 社のガイドラインで説明されていますが、要約すると、Google 検索を利用する検索結果に、モバイル フレンドリーなページが優先してリストされる、というものです。 言うまでもなく、モバイル デバイスを利用して Web 検索するのは一般的になっています。通勤の途中の Web 検索で、このブログにある記事を見つけていただくようなこともあると思います。以前のブログ記事 オートデスクの Web ページ URL、検索など でもご紹介しましたが、オートデスク関連の Web ページ以外からでも、オートデスク製品やクラウド サービス、API カスタマイズの情報検索は可能です。オンラインヘルプがすべてではありませんので、今後... Read more →

A360 クラウドのヘルス ダッシュボード

オートデスクのクラウド サービスは、AWS 上に構築されているサービス群です。今日現在、米国西海岸と東海岸、欧州 2 か所、シンガポール 2 か所のデータセンターを利用しています。 外部にあるインフラを利用することから、稼働状況が気になる方もいらっしゃるかと思います。また、今後、災害等で、一時的にクラウド サービスに接続できない場合が発生する可能性もあるかもしれません。 そのような場合には、オートデスク側の問題なのか、クラウド サービスに至るネットワーク環境の問題なのかを切り分けるために、クラウド サービスの稼働状況を表示する Health Dashboard サイト で、状況を確認する方法が用意されています。 もし、Autodesk ID をお持ちであれば、ページ右上にある [Sign In] リンクからサインインすることで、リストされているクラウド サービスの稼働状況が変化した際の通知をメールで受け取れるように設定することが出来ます。 残念ながら、通知されるメールは英語になってしまいますが、クラウドへのアクセス前にサービス状態を把握することが出来ます。なお、この通知メールで表示され... Read more →

AutoCAD 2016 のセキュリティとアドインのデジタル署名

AutoCAD LT を除く AutoCAD と AutoCAD ベースの業種別製品は、API カスタマイズによって独自に機能を拡張出来る仕組みが備わっています。また、API を使ったカスタマイズでは、しばしば AutoCAD の起動時に API カスタマイズで作成したファイルを自動ロードさせて、すぐに実行できる環境を構築するのが一般的です。 AutoCAD 起動時にカスタマイズ ファイルを自動ロードするには、いくつかの方法が存在します。詳細は、以前のブログ記事 AutoCAD アドオンの自動ロードの方法あれこれ に譲りますが、ここで気になる問題があります。自動ロードは、もともと、AutoCAD を効果的に利用する目的で用意された仕組みですが、インターネットの普及にともない、この仕組みを悪用する例が出始めているのです。実例として、オートデスク ユーザ会のフォーラムに記載されている AutoCAD ウィルスや、トレンドマイクロ社のブログに記載されているマルウェアなどが報告されています。 こうした悪意のあるプログラムは、たとえ、インターネットに接続していない環境でなくても、USB デバイス... Read more →

ObjectARX の開発とデバッグ環境

AutoCAD API の 1 つである ObjectARX は、カスタム オブジェクトの定義を含め、AutoCAD カスタマイズで最も強力な API です。その登場は1996 年初頭にリリースされた AutoCAD R13 C4 からで、すでに 20 年弱の歴史があります。 一見すると、ObjectARX が万能なような印象を受けますが、開発環境や効率を考えた場合、単純にそうとも言い切れません。 ObjectARX アプリケーションの原則 ObjectARX アプリケーション（.arx、.dbx、.crx ファイル）は、AutoCAD とプロセスやメモリ空間を共有する DLL ファイルの拡張子を変更したものです。32 ビット、64 ビット毎に異なる実行ファイルを持つ AutoCAD にロードして実行させるためには、32 ビット AutoCAD 用と 64 ビット AutoCAD 用に、異なる実行形式を用意する必要があります。 32 ビット AutoCAD に 64 ビット ObjectARX アプリケーションをロードしたり、64 ビット AutoCAD に 32 ビット Object... Read more →