iOS 版の AutoCAD 360 Mobile アプリが更新されて、作図や編集機能に改良が加えられています。特に、オブジェクト スナップ関連の機能が従来のバージョンに比べて充実しています。
オブジェクト スナップ モードのオプション変更
従来、オブジェクト スナップ機能は、オンかオフの切り替えのみが指定可能で、オブジェクト スナップ モード毎のオン/オフの指定が出来ませんでした。今回の更新で、終点、交差(交点)、中点、四半円点、中心、延長 のスナップ モード毎に指定が可能です。
オブジェクト スナップ トラッキングと直交極スナップ
改良されたオブジェクト スナップ トラキング機能で、作図や編集時に複数のオブジェクトにスナップさせた交点上に座標指定を正確におこなえるようになりました。トラッキング中の動作では、直交極スナップの有無も指定することが出来るようになりました。
この他にも、いくつか改良された機能があります。寸法作図では、寸法線の配置位置をグリップを使って自由に変更することが出来ます。タブレットやスマートフォン利用時には、重宝される機能です。
次の動画では、オブジェクト スナップ トラキングを利用して矩形の 2 辺上の中点位置にブロック参照を配置して、矩形自体に長さ寸法を配置しています。上記でご紹介した機能を把握いただけると思います。なお、この動画では、AutoCAD 360 Pro にアップグレードしたアカウントでサインインしるため、ブロック挿入機能を利用することが出来ています。無償版の AutoCAD 360 アカウントでは、残念ながら、この機能を利用することができませんのでご注意ください。
iOS 版 AutoCAD 360 Mobile アプリについては、こちら から参照いただくことが出来ます。Android 版も時間を置いて同等の機能実装がされるはずです。Windows 版の AutoCAD 360 Mobile アプリは、Windows 10 の登場を待って実装の如何が決定される予定です。
By Toshiaki Isezaki
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