2016 バージョン製品の登場に伴って、Autodesk ReCap シリーズの構成が変更されています。
AutoCAD 2014~2015 などのデスクトップ製品には、簡単な点群編集が可能なデスクトップ製品として、無償版の ReCap(ReCap 2015)が同梱されていました。この無償版製品は、Autodesk ID 毎に有償版である ReCap Pro にアップグレードすることが出来ました。デスクトップ版の ReCap は、いわば機能制限版になるわけですが、Pro エディションにアップグレード済の Autodesk ID でサインインすることで、制限機能が解除されて、ReCap Pro として高度な機能を利用することが出来ました。
また、デスクトップ版とは別に、クラウド ベースの ReCap 360 が存在していて、写真から 3D オブジェクトを生成して特定のファイル形式でダウンロードしたり、デスクトップ版の ReCap で作成したプロジェクトをアップロードして、関係者と Real View 機能を使ってコラボレーションするこが出来ました。
これら、ReCap と ReCap Pro、ReCap 360 の違いについては、過去のブログ記事でもご案内しています。
2016 バージョンになっても、デスクトップ製品との併用など運用ワークフローなどに大きな違いはありません。ただし、 ReCap/ReCap Pro のデスクトップ製品の形態と ReCap 360 のクラウド サービスの区分を取り払って、融合されたトータルソリューションとして扱われるようになっています。
従来通り、オートデスクのデスクトップ製品には無償版の ReCap(ReCap 2016)が同梱されますが、このデスクトップ製品はサインインする Autodesk によって有償版の機能が利用できる機能制限版ではなく、最初から無償版の機能しか実装されていません。
有償版のデスクトップ製品は、ReCap 360 と呼ばれるようになり、必要に応じて Web ブラウザから Web サービスの機能を利用できます。ReCap 360 から ReCap 360 Ultimate へのアップグレードは、2015 シリーズ時の ReCap と ReCap Pro と同じメカニズムで製品内からおこなうことも出来ます。つまり、ReCap 360 は ReCap 360 Ultimate と同じ製品で、サインインする Autodesk ID によって機能制限が解除される仕組みです。
無償版の ReCap と有償版の ReCap 360、ReCap 360 Ultimate のおおまかな違いは次のとおりです(詳細な機能比較はこちら)。有償版は Desktop Subscription と同じ使用期間によるレンタル契約のビジネス モデルを採用しています。
ReCap 360/ReCap 360 Ultimate には、30日間の無償体験期間が用意されています。無償体験期間は、http://www.autodesk.com/products/recap/free-trial からダウンロードすることが出来ます。有償版には、今まで出来なかった円柱状の点群の管径の計測機能やビューの登録などの新機能も盛り込まれています。
By Toshiaki Isezaki
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