以前、Revit 2015のマス スタディとコンセプトデザイン環境についてご紹介しましたが、今回は、コンセプト マスの 3D モデルを作成するためのフォームについて解説致します。
フォームは、 2D の線分やスケッチから、「押し出し」、「スイープ」、「ロフト」など、以下のようなフォーム タイプをもとにして作成することのできる 3D モデルです。
手書きのスケッチや建築の抽象的なイメージを、コンセプトデザイン環境で 3D モデルにすることで、具体的な立体形状を確認しながらデザインを考察することができます。
・押し出しフォーム
・回転フォーム
・スイープフォーム
・スイープブレンドフォーム
・ロフトフォーム
・サーフェスフォーム
マススタディにおけるフォームは、スタイロフォームや板材を加工して行うスタディと似ていますが、立体形状の作成方法はそれらとは異なります。
フォームは、 2D の線分やスケッチをもとに、フォーム タイプに応じて異なる加工方法によって立体形状を作成します。どのような線分やスケッチを描き、どのフォーム タイムで作成すればよいか、イメージしている立体形状の 2Dの設計図を考えながら加工していきます。
押し出しフォーム
閉じたループから押し出して作成します。
回転フォーム
作業面を共有する線分(回転軸)と 2D プロファイルから作成します。
スイープフォーム
線分と線分に垂直にスケッチされた 2D プロファイルから作成します。
スイープブレンドフォーム
線分および線分に対して垂直にスケッチした 2 つ以上の 2D プロファイルから作成します。
ロフトフォーム
別の作業平面上にスケッチした 2 つ以上の 2D プロファイルから作成します。
サーフェスフォーム
閉じたプロファイルではなく、開いた線分またはエッジから作成します。
フォームの編集
フォーム作成後は、様々な方法でフォームを編集することができます。
フォーム タイプで作成できる立体形状は非常にシンプルですが、これを以下のような方法で編集することで、より複雑な形態を作ることができます。
・X線モードで編集する
・プロファイルを追加する
・ボイド形状を作成する
・ディゾルブする
・ソリッド フォームを使用してジオメトリを切り取る
・フォームのサブ要素(面、エッジ、曲線、頂点など)で編集する
たとえば X 線モードを利用すると、フォームが透明表示され、そのパス、プロファイル、システム生成のガイドを確認できます。 2D の線分と 3D モデルとの関係を理解することにも役立ちます。
もちろん Revit API を利用してフォームを作成することもできます。
マス ファミリはすべてのタイプのフォームに Autodesk.Revit.DB.Form クラスを使用します。
ご興味のある方はこちらをご参照ください。
http://help.autodesk.com/view/RVT/2015/JPN/?guid=GUID-F7F3AE4B-3A6E-45C5-B511-9066A9C3E4C2
By Ryuji Ogasawara
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