Fusion 360 が更新されて、新しいバージョンが利用できるようになりました。新しいバージョンをインストールするには、Fusion 360 を起動時に自動的に表示される次のダイアログから [Update Now] ボタンをクリックするだけです。自動的に正しいバージョンをダウンロードしてインストールしてくれます。
このバージョンのもっとも大きな機能追加に、アドイン(Add-In)機能の実装があります。昨年後半には、すでにスクリプト(Script)を使った API として、JavaScript と Python をサポートし始めましたが、Script を実行する場合には、Fusion 実行中に手動で実行したい Script を直接指定する必要がありました。
今回登場した Add-In では、Fusion 360 のインストール フォルダ内にある場所から、マニフェストを利用したモジュールの自動ロードと実行が可能になる点が Script と異なります。利用できる開発言語は、現在のところ、Script と同じ JavaScript と Python の2 種類です。
新しく Add-In を作成する場合の手順は、Script と似ています。まず、画面上部にある Quick Access Toolbar の [File] メニューで [Scripts and Add-Ins] 項目を選択します。
[Scripts and Add-Ins] ダイアログが開いたら、[Add-Ins] タブをアクティブにして、[Creatie] ボタンをクリックすると [Create New Script or Add-In] ダイアログが表示されます。Add-In の名称や使用する開発言語を選択して、再度 [Create] ボタンをクリックします。この際、作成した Add-In を Fusion 360 の起動時に自動実行させるかを "Run on Startup" チェックボックスで指定することも出来ます。
"Run on Startup" は、Add-In 作成時だけでなく、実行時にも指定することが出来ます。ただし、動作を確認するためには、Fusion 360 を再起動する必要があります。
作成が終了すると、コードの作成/編集が可能になります。[Scripts and Add-Ins] ダイアログ上で作成した直後の Add-In 名を選択してから、[Edit] ボタンをクリックします。JavaScript か Python 別に異なる編集画面が起動します。この違いは、以前、ご紹介した Script の編集と同じ手順です。
Fusion 360 の更新と Fusion 360 Ultimate
さて、作成されたスケルトンコードには、Run と Stop の 2 つの関数が登録されています。簡単に説明してしまうと、Run がこの Add-In がロードされた際に実行される関数で、Stop は Add-In がロード解除された際に実行される関数です。"Run on Startup" を指定した場合には、Run が Fusion 360 の起動時に自動実行されるのは言うまでもありません。
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自動実行などの特性から、ユーザ インタフェースのカスタマイズで、この機能を利用すれば有用かも知れません。
By Toshiaki Isezaki
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