前回 に引き続き、今回は Revit Structure 2015 と Revit MEP 2015 での新機能を、ダイジェストでご紹介します。
Revit Structure:配筋機能
躯体部材へのモチアミ配筋する際に、Revit 2014 まででは、壁単位でモチアミ配筋を行っていたため、複合壁の場合に躯体への配筋が正しくおこなえませんでした。Revit 2015 では、複合壁全体をパーツ化して躯体へ正確なモチアミ配筋することが出来るようになりました。
該当するホストを識別するのに便利なインスタンス プロパティ [ホスト カテゴリ] が鉄筋、面に配筋、パス配筋、モチアミ配筋エリア、モチアミ配筋に追加されました。[ホスト カテゴリ] は集計表やタグでフィルタリングすることができます。
Revit Structure:鉄骨梁終点位置の変更
別の梁、構造柱、構造壁に沿って、接合された梁の端点を位置合わせします。また、以前に位置合わせした梁の端点をリセットすることもできます。これらのツールは、[標準] と [詳細] の詳細レベルのビューでのみ使用できます。
Revit Structure:位置合わせ機能
[位置合わせ点] ツールを使用すると、フレーム要素の物理的ジオメトリの位置合わせをすばやく変更することができます。プロパティ パレットでパラメータ値を調整せずに、作図領域で新しい位置合わせの方向を選択します。
[オフセット y]、[オフセット z] 位置合わせツールを使用して、フレーム要素の物理的ジオメトリを簡単にオフセットできます。手動で計算してプロパティ パレットにパラメータ値を入力することなく、作図領域で直接に微調整ができるようになりました。
Revit Structure:接合位置コントロール機能
作図領域内の梁やブレースの終点延長やカットバックをクリックしてドラッグするのに、形状ハンドルが使用できるようになりました。フレーム要素ジオメトリを直接操作し、終点を他のジオメトリや参照線にスナップするには、形状ハンドルを使用します。また、現況条件で構造フレーム要素を配置するための接合動作を無効にできます。分離すると、構造フレーム要素は別の構造フレーム要素のジオメトリに沿った特性点にスナップすることができます。結果として、梁、柱間において自由な位置での接合が可能です。
Revit MEP:コンテンツを同梱
Subscription で公開したいた Revit MEP コンテンツが、Revit MEP 2015 から製品に同梱されるようになっています。空調 138 種類、衛生設備 109 種類、電気 441 種類、防災 69 種類のコンテンツを利用することが可能になります。
Revit MEP:圧力降下の新しい計算方法
圧力降下の新しい計算方法: ダクトおよび配管の圧力降下を計算するときに、機械設定でハーランドまたはコールブルックの式を指定することができます。この機能を使うと、Revit MEP のネイティブの式で地域に適用可能なバリエーションを使用して、特定のメカニカル計算の精度を高めることができます。
その他の項目や詳細は、Revit 2015 Wiki Help を参照してみてください。
By Toshiaki Isezaki
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