Inventor 2015製品が 2014/04/04プレス発表され、今回より昨年(2013/11/15東京・2013/11/19大阪)にて Developer Daysで紹介いたしました Inventor2015製品の新機能・強化機能 を中心に製品リリース前となりますが複数回に分けて、ご紹介させていただきます。
第1回目は、新機能のなかでもモデリングでの優れた操作性を実現するため、3D モデリング環境に的を絞ったモデリングの全般的な改善のほか、導入されたダイレクト編集、フリーフォーム モデリングといった効果性の高い機能についてご紹介します。
Autodesk Inventor 2015 のコンセプト
ユーザーの経験をはぐくみ、並外れたモデリング作成をめざし、作業手順を強化するといったコンセプトをテーマにInventor2015は開発されております。
モデリングの全般的な改善
[サーフェスにラップする]/[面をラップ]のパフォーマンス向上
[曲線を面に投影]の[サーフェスにラップする]、および[エンボス]の[面をラップ]で、大幅なパフォーマンスの改善が図られました。次のカスタム スプリングの例では、Inventor 2015 のスイープ操作は Inventor 2014 と比較して、50 倍高速になっています。これは、[サーフェスにラップする]で、カスタムのらせん曲線が軽量化されると同時により正確な曲線として作成されることで実現します。この例では、ファイル サイズは 7 分の 1 まで小さくなっています。
モデリングの安定性
シェル化した押し出しやテーパを追加した押し出しの安定性が向上しました。このため、より複雑なジオメトリ処理が可能になりました。たとえば、Inventor 2014 では、適切に正接拘束が行われている次のプロファイルを押し出す場合に指定できるテーパ角度は最大で 27 度です。Inventor 2015 では、テーパ角度はどの位置でも 0 ~ 90 度まで設定できます。
1. ダイレクト編集
ダイレクト編集では、パーツをすばやく編集できます。ジオメトリを直接操作して、モデル フィーチャのサイズ、形状、位置を調整できます。ダイレクト編集を使用すると、次の処理の実行のほかに、測定した位置からや、スナップへの移動や、穴のサイズ変更や、回転、Triadインターフェースを使った「3D移動回転」の編集や、編集自体のリセットやキャンセル操作といった直接的な編集が可能となります。
• 他のユーザ が作成した複雑なモデルをすばやく修正する。
• インポートした基準パーツを修正する。
• 関係が複雑なため意図と異なる変更が行われるのを防止するのと同時に、選択した対象のみをすばやく修正する。
• 複数の設計案を短時間のうちに検討する。
• 移動、穴のサイズ変更・回転・「3D移動回転」の再配置・リセット/キャンセル操作
2. フリーフォームモデリング
14 の新しいフリーフォーム ツールが導入されました。このモデリングの代替手段では、直接操作でフリーフォーム形状のモデルを検証および作成することができます。まず、目的のジオメトリを最も的確に表しているフリーフォームの形状(ボックス、球、円柱、トーラス、クワッド ボール)を選択します。次に、フリーフォーム編集ツールを使用して、形状の変更や調整を行います。
フリーフォームをパラメトリック モデルと併用することで、視覚的により魅力的な設計を作成できるようになります。
• 常に滑らか
• 定義されているコントロールポイントを使用して操作
• 簡単に有機的な形状をモデル化
• パラメトリックモデルとの統合
• マニピュレータの強化
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