Autodesk Fusion 360 クラウド サービス が更新されました。この更新は、まだ Beta バージョン扱いの機能もありますが、Fusion 360 のエディタが日本語化されたばかりでなく、他の Autodesk 360 が提供するサービス機能が内部的に統合されて利用できるようになりました。(2014年3月1日現在、一時的に英語インタフェースに戻されています。)
トライアル用途でに Autodesk Fuison 360 が既にインストールされている場合には、起動時に次のメッセージが表示されるので、[Install] ボタンをクリックして新しいバージョンをインストールしてみてください。
残念ながら、このバージョンでは最初に表示される Dashboard はまだ日本語化対象になっていませんが、このデザインが一新されて従来よりも分かり易くなりました。また、既存のモデルを参照する場合には、Autodesk 360 クラウドサービスが持つ他の機能が、モデルの詳細を確認するために利用できりようになっています。
ビューには、PREVIEW、INTERACTIVE、VERSIONS の 3 つのビューが用意されています。PREVIRW をクリックすると、作成済のモデルが、Autodesk 360 Rendering を使ったレンダリング画像が表示されます。場合のよっては、このビュー毎に新しい設定を指定してレンダリング画像を再生成することが出来ます。
INTERACTIVE をクリックすると、Autodesk 360 が持つビューワーが起動して、以前 紹介した変換機能を使って変換された Fusion 360 モデルを簡易的に 3D 表示することが出来ます。
VERSIONS をクリックすると、Fusion 360 で編集した履歴が個別バージョンとして一覧表示されます。過去のバージョンは編集することは出来ませんが、INTERACTIVE をクリックした際と同じように、そのバージョンを 3D モデルとして簡易表示して確認することが出来ます。
Fusion 360 エディタが日本語化されたたけでなく、従来、3 つのワークスペースに分割されていたユーザ インタフェースも統合されています。また、編集履歴にも容易にアクセスすることが出来ます。従来との違いも含めて、以前のブログ記事と比較しながら次の動画を見てみてください。
編集履歴の他に、編集中に自動的に付加されたパラメータにアクセスすることが出来るようになりました。パラメータは、スケッチやパーツの形状編集、また、アセンブリ時のコンポーネント拘束など、Inventor と同じようにアクセスできます。ただし、なぜか、このダイアログは英語のままになっているようです。次のパラメータ ダイアログは、先の動作で作成したモデルの各種値を示すものです。
さて、最後に Fusion 360 のブログで紹介された Beta 版の機能についてご紹介しておきましょう。この Beta 機能とは AutoCAD 2014 で言う モデル図面化 機能で、今回の記事で紹介した最新の Fusion 360 クライアントではなく、Beta 専用のクライアントを先のブログ ページ内からダウンロードしてインストールする必要があります。なお、このままの形でリリースされると保障はありませんので、あくまで参考としてください。
Fusion 360 Beta をインストールすると、プロジェクト内に Fusion 360 モデルの作成と同時に、AutoCAD 図面を作成できるようにメニューが追加されます。
Fusion 360 の 3D モデルを 2D 投影を使用して図面化することが出来るはずです。残念ながら、Beta の評価期間が既に終了しているので、新しいモデルを作成して具体的な結果をお見せすることができませんが、ここでも、Fusion 360 と Autodesk 360 クラウドサービスの 1 つとして、AutoCAD 360 が統合されていることが把握していただけるものと思います。
Fusion 360 を含め、Autodesk 360 クラウド サービスは日々進化していきます。今後の機能向上にもご期待ください。
By Toshiaki Isezaki
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