AutoCAD 2010 から AutoCAD 2013 までの VBA コンポーネントは、従来、http://www.autodesk.com/vba-download から 32 ビット版と 64 ビット版に分けてダウンロード提供されていました。このダウンロードは、1月31日をもって終了されています。理由については、同ダウンロード ページからリンクされている frequently asked questions(よくある質問)の 3 つめの項目「What version of VBA does AutoCAD support?」で説明されているとおりです。
非常に残念な決定ですが、もともと Microsoft 社との契約に基づくダウンロード提供だったようで、現段階では AutoCAD 2010 から AutoCAD 2013 までの VBA 6.x コンポーネントのダウンロードを再開する予定はありません。なお、前述の FAQ にもありますように、AutoCAD 2014 で採用された VBA 7.1 コンポーネントのダウンロード提供は、今後も継続することが記されています。
AutoCAD 2010 から AutoCAD 2013 までの製品をお使いで、既に対応する VBA コンポーネントをダウンロードされている場合は、そのままお使いいただいても問題はありません。今回の処置は、オートデスクの Web サイトからのダウンロード提供にかかわるものです。
VBA マクロをお持ちで、将来も VBA マクロを使い続けることをお考えのお客様には、当面の運用も考慮して、次の 2 つの対応をお決めいただくことになるかと思います。
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VBA 7.1 が利用可能な AutoCAD 2014 にアップグレードしていただき、VBA を使い続けていただく。
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FAQ の他の項目にあるように、VBA コードを AutoCAD .NET API に移植していただく。
1. の方策をご検討いただけるお客様で、かつ、32 ビット版 Windows 上で AutoCAD VBA をお使いの場合には、過去のブログ記事、
プラットフォーム差による VBA の問題と AutoCAD 2014
でご案内したパフォーマンス上の改善を見込んでいだくことが出来ます。
2. の方策をご検討いただく場合には、次に公開している Autodesk Knowledge Network やドキュメントをご参照いただき、お手持ちの VBA マクロを AutoCAD .NET API のコマンドに移植していただくことが出来ます。
VBA プログラムの .NET API への移行方法について
QA-8762 AutoCAD 2010と2011 VBA の VB.NET マイグレーション手順
AutoCAD 2014 に移行していただく場合でも、VBA 7.1 上で VBA マクロ をそのまま使い続けるのではなく、AutoCAD .NET API への移植を希望される場合には、過去のブログ記事、
AutoCAD 2014 VBA の VB.Netへのマイグレーション手順の公開
をご参照ください。
プロフェッショナル開発者による、移植業務の請負をご検討のお客様には、http://partnerproducts.autodesk.com/catalog/portingservices.asp をご覧いただくことで、移植サービスを実施している開発会社を検索していただくことが出来ます。
ご不便をお掛けいたしますが、上記の方策をご検討いただければと思います。
By Toshiaki Isezaki
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