過去のAutoCADバージョン製品内で稼働済みの VBA マクロファイルを、AutoCAD 2014製品上で実行可能な VB.Netカスタムコマンドとして変換するための Visual Studio 2010 開発環境を使用した マイグレーション手順を公開します。
これは、「QA-8186 AutoCAD 2014 VBA の VB.NETマイグレーション手順」 としても掲載されています。
Microsoft社は Visual Studio 2010 開発環境発表以来 Visual Basic 6.0 のプロジェクトの読み込み、および、自動変換をサポートしなくなりました。
一方、AutoCAD 2013製品までVBAのIDE環境向けにリリースしておりました「マイグレーションツールである”マジックマクロ”」が現時点ではリリースされておらず、そのため、VBAマクロをAutoCAD 2014 VB.NET環境のカスタムコマンドにマイグレーションするには、一旦AutoCAD2013製品の力を借りて、”マジックマクロ”を使い目的のVBAマクロを "VB6" プロジェクトに変換した後で、Visual Studio 2008までのVisual Studio製品を使い、旧Visual Studioのプロジェクト環境に変換させ、最終的にAutoCAD2014製品 .NETカスタムコマンドの開発環境である Visual Studio 2010 環境 に読み込んで、マイグレーションをする必要があります。
AutoCAD 2014 向けにマイグレーションする際に必要な環境:
1. AutoCAD2013
2. AutoCAD2013用 VBAイネーブラー のインストール( OSに従いどちらか一方 )
既にダウンロードし、インストールしておられます VBA イネーブラーをお使いください。
( AutoCAD 2013 製品以前の VBA イネーブラーは新たにダウンロードする事はできません。
尚、過去、ダウンロードし現在お使いいただいております、既存のイネーブラーは継続してインストールしてお使いいただけます。 )
3. AutoCAD2014
4. AutoCAD2014用 VBAイネーブラー のインストール( OSに従いどちらか一方 )
AutoCAD_2014_VBA_Enabler_English_Win_32bit_dlm.sfx.exe ( 32Bit用 )
AutoCAD_2014_VBA_Enabler_English_Win_64bit_dlm.sfx.exe ( 64Bit用 )
(VBAIDE 環境は AutoCAD2014 32/64ビット共にVBAは7.1 であり、過去の64Bitバージョンのようなエミュレート動作では無く、64Bitネイティブな動作となります)
5. マイグレーションツール( AutoCAD2013用 マジックマクロ )
VBA_to_VB6_Converter2013.dvb
6. Microsoft Visual Basic 2008 Express Edition のインストール
VS2008ExpreessWithSP1JPNX1504866.iso (Microsoft 社のサイト内 ダウンロード先)
7. Microsoft Visual Basic 2010 Express のインストール
Microsoft Visual Basic 2010 Express (ダウンロード先:ページ内最下部)
8. Microsoft Visual C++ 2010 Express のインストール <- ObjectARX 2014 SDKのインストールのみに必須
9. ObjectARX 2013 SDK のインストール
http://usa.autodesk.com/adsk/servlet/item?siteID=123112&id=785550
10. ObjectARX 2014 SDK のインストール
http://usa.autodesk.com/adsk/servlet/item?siteID=123112&id=785550
尚、QA-8186 で公開している情報は、Microsoft社が「評価目的にのみ許可」しております、各種 無償版のVisual Studio Express バージョンを使用してのご案内となります。
AutoCAD2014VBAのマイグレーション関連のドキュメントやプロジェクト一式は こちらから ダウンロードしご利用いただけます。
By Shigekazu Saito
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