Inventor 2014製品の特長
1. 生産性
(1) アセンブリの組み立て易さ
アセンブリのコンポーネント間の関連性に、新しい「コネクト」機能が追加されたことにより、配置点を定めて、必要に応じて方向を決定するだけで、完成に至ります。
(2) アセンブリ内コンポーネント間の関連付け
新しいジョイント機能
ジョイントの種類は、「自動」でのジョイントの他、「リジッド」・「回転」・「スライダ」・「円柱状」・「平面」・「球」を選択する事ができます。
リジッド 全ての自由度を取り除きます。例:溶接やボルト締めなどの接続。
回転 1つの回転の自由度の設定。例:回転レバー。
スライダ 特定の一つの移動の設定。例:スロット内のティーナットのような結合。
円柱状 一つの移動と、一方の回転の自由度の設定。例:穴の中のシャフト。
平面 2つの移動方向と、一つの回転軸の自由度の設定。
例:平らな面にコンポーネントを配置するには、この接続タイプを使用します。
コンポーネントは、スライドまたは平面上に回転させることができます。
球 3つの回転自由度を設定。 例:ボールとソケットの接続。
(3) 従属関係の機能
(ア) 従属関係の表示コマンド
表示
従属関係の対応で「表示」で表現されているグリフのコンポーネントを選択します。
グリフのコンテキストメニューを使い、省略・省略しない、従属関係の解除ができる。
不具合を表示
異常な状態にマークされている全ての従属関係を表示します。
グリフのコンテキストメニューを使って、省略、省略しない、従属関係の解除ができる。
すべて非表示
表示から、すべての従属関係のグリフを削除します。
全て非表示は従属関係を修正する事はありません。
(イ) 自由移動
自由移動コマンドは、ラバーバンドで従属関係を表示し、従属関係を視覚化しながら関係を管理する方法を提供します。
従属関係アイコンをクリックし、コンテキストメニューを使って省略、省略しない、従属関係の解除ができる。
(ウ) ロックと保護
ロック
ロックは現在の位置を維持しますが、コンポーネントの「固定」とは異なります。
「固定」は、全ての自由度が無くなり、空間内のコンポーネントの位置を修正しています。
ロックは、すべての動きを排除しますが、関連するコンポーネントが移動したときにコンポーネントの位置を変更することができます。
保護
従属関係の追加で、求めた自由度に違反した場合、警告となります。
ロック及びプロテクトの状態では拘束は使用できません。
(4) コンポーネントの配置
アセンブリに最初に配置するコンポーネントは「フリーな状態」で配置する状態となりました。
任意の位置にコンポーネントを配置するには、コンテキストメニューを使用します。
配置する前に、メニューには、X,Y,Zの90度単位で コンポーネントを回転するための新しいオプションが含まれています。
ドラッグ&ドロップを使ってアセンブリー内のコンポーネントを配置するには、最初にコンポーネントの配置位置を自由に定める事ができます。
(5) アセンブリのコピー&ペースト
以前のコピー&貼り付けは、現在の方向やコンポーネントの従属関係を維持しておりませんでしたが、強化されたコピー&ペースト操作では、期待される結果が生成されます。
(6) ビューリプリゼンテーション内のカメラ制御
コンテキストメニューを使用してのカメラ制御
コンテキストメニューからのカメラビューコマンドを使って、ビューリプリゼンテーション内のカメラの位置を制御できます。
・ 現在のカメラを保存
カメラの現在の位置を保存し、自動保存コマンドオフに切り替えます。
・ 保存したカメラを復元
カメラを最後に保存した位置を復元します。
カメラ位置は、「現在のカメラの保存」またはロックコマンドといった手動時、または、ビューリプリゼンテーションを閉じたときの自動保存された状態が復元されます
・ カメラを自動保存
ビューリプリゼンテーションを閉じたときに最後のカメラ位置が自動的に保存されます。
(7) 拘束の強化
対称拘束
対称拘束は、対称面または平面を使って2つのオブジェクトを配置します。
対称拘束は、「拘束」ダイアログにて置くことができます。
角度拘束
角度拘束を作成すると、ステータスバーに拘束コマンドを完了する為に明確な指示が表示されます。
角度拘束は方向ベクトルとグラフィックウィンドウの角度を表示します。
モデルのプレビューを更新すると、角度値が変化します。
(8) アセンブリの 簡易モード
大規模アセンブリのファイルオープン時間を大幅短縮
簡易モードでは、大規模アセンブリの新しい働きとして、劇的にファイルオープンの時間が短縮されます。
アプリケーションオプションのアセンブリタブで、簡易オプションを有効にして、任意のファイルのしきい値を設定する事ができます。
・ 簡易モード – アセンブリ内のグラフィックを保持
カメラの現在の位置を保存し、自動保存コマンドオフに切り替えます。
フルモードから簡易モードの切り替えは、モデル表示のみのロードと関連するトップレベルのデータを表現します。
大規模アセンブリでの作業をする際に、簡易モードはパフォーマンスと容量を最適化します。
・ 完全モード – アセンブリ内のグラフィックを保持
フルモードでは、トップレベルと含まれる全ての子供のドキュメントをロードしたモデル情報で表現されます。
大規模アセンブリの表現
・ グラフィックは全てのCPUのコアを使用
フルおよび簡易の両方モードで、大規模なアセンブリの、パン、ズーム、回転のグラフィックス性能を向上させます。
・ インテリジェントな選別
バックグラウンドでマテリアルの小さなオブジェクトをグループ化し、一つのオブジェクトとしてドラッグする機能が実装されています。
(9) モデリングの改善
スイープの自己交差
スイープは、自己交差機能を持ち、オス側とメス側のスイープ作成を一度に実行する事が可能。
新しい境界パッチオプション
隣接する各エッジのブレンドの重みを制御する事が可能。
自動エッジチェインでは、複数のエッジを選択した時に、合理化された作業手順が提供される。
これには、接線でないエッジを含む事ができます。
境界パッチコマンド内で、追加されたウェイト係数を用いて、複雑な形状を作成する事ができます。
範囲は、0~1の範囲となります。
フィレットの成功
フィレット選択の1つのエッジが失敗しても、全体のフィレット操作が失敗に終わる事はありません。
フィレットに成功したエッジオプションを使用して、ダイアログボックスが開きます。
最初に選択したエッジのフィレット情報を使用して操作を繰り返す事ができます。
隣接する各エッジのブレンドの重みを制御する事が可能。
球体内の作業点の作成
球体内に作業点を定義する事ができます。
スロット スケッチ
中心合わせスロット
スロットの円弧の中心の配置と距離、及びスロット幅で定義した直線状のスロットの作成。
全体の長さスロット
方向、長さ、及び幅で定義した直線状のスロットの作成。
中心点スロット
中心点、スロットの円弧の中心位置、及びスロット幅で定義した直線状のスロットの作成。
3点円弧スロット
3点中心円弧とスロットの幅で定義した円弧スロットの作成。
中心点円弧スロット
中心点、2点中心円弧、及びスロットの幅で定義した円弧スロットの作成。
テーブルの分割
パーツリスト、履歴、一般テーブルを分割や分割したテーブルを結合する事が可能。
パーツリスト、穴、履歴および、一般のテーブルを分割して、同じ図面のシート上に、テーブルセグメントを分割して移動する事ができます。
分割線を定義するには、テーブル行内のテキストを右クリックして、「テーブルの分割」を選択します。
そうする事で、テーブルは2つのセブ面とに分割され、ブラウザ内で新しいテーブルセグメントが親テーブルの子として表示されます。
テーブルの分割解除は、テーブルセグメント上で右クリックし、「テーブル分割の解除」を選択します。
尚、子セグメントに加えた変更は、他のテーブルセグメントには影響を与えません。
(10) カスタマーガイドの改良
独自チュートリアルの組み込み
販売やその他自由な目的で、内部で使用する独自のインターラクティブなチュートリアルを作成する事ができます。
64Bit http://apps.exchange.autodesk.com/INVNTOR/Detail/Index?id=appstore.exchange.autodesk.com%3ainteractivetutorialguide%3aen
32Bit http://apps.exchange.autodesk.com/INVNTOR/Detail/Index?id=appstore.exchange.autodesk.com%3ainteractivetutorial-32bit%3aen
次回も、引き続きInventor2014製品の特長についてご案内する予定です。
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