Technology Perspective from Japan

Autodeskのブランドが新しくなりました！

日本では桜の開花がすでに始まったとのこと。やはり、日本人だからでしょうか、春の訪れを感じさせる桜の風景を日本のニュースで放映されるのを見るたびに、日本が恋しくなります。 そんな中、Autodeskでは今週、2014バージョンシリーズの新製品の発表がありました。それと同時に紹介されたのが、新しいロゴとブランドのイメージです。上にあるイメージが新しい Autodesk のロゴです。これまでのブラックのボールドな印象と打って変わって、空色と若葉色の、春を連想させる若々しい色合いです。また、下にあるのが、新しいプロダクトのバッジです。左から：Alias、AutoCAD、Mudbox、3ds Max、そしてSketchBook です。　 一見、何のアルファベットを示しているのか少しわかりにくいかも知れませんが、実は、これらは日本の折り紙から発想されたアイデアなのです。そのように言われて、じっくり見てみると、頭文字のアルファベットが浮き出てきませんか？このような新しいブランドに、日本の伝統の文化が、それも、私が子供のころ本当に楽しく遊んび学んだ折り紙が潜んでいるとは、もうすでに愛着のわいてきている... Read more →

AutoCAD 2014 の新機能 ～ その 1

今日は、新しくリリースされた AutoCAD 2014 の機能をご紹介していきましょう。この最新バージョンにも開発コンセプトがありますが、まずは、クラウドと繋がることで利用可能な 接続性 について見ていきます。 AutoCAD 2014 は、クラウドやソーシャル メディア、モバイルへのアクセスで「繋がる」利便性を享受できるデザイン アプリケーションです。Autodesk ID で AutoCAD 2014 の中から Autodesk 360 にサインインすることで、プロジェクト関係者とオンランでコラボレーションしたり、どこにいても AutoCAD の機能を利用することができます。 設計フィード 先行して AutoCAD WS に導入された設計フィードが、AutoCAD 2014、AutoCAD LT 2014 で利用できるようになりました。従来の [オンライン] リボンタブが [Autodesk 360] リボン タブに変更されていて、このタブから [設計フィード] パレットを表示させることができます。設計フィードを使った投稿には、テキスト メッセージを入力したり、モバイル端末で撮った... Read more →

オートデスクのクラウドサービス Autodesk 360 ～ その4

以前、Autodesk 360 クラウド サービスの基本的なサービスを紹介しました。今日は、オートデスクが描いている BIM 360、SIM 360、PLM 360 のコンセプトの沿って、さまざまなクラウド サービスやモバイルアプリケーションを紹介しましょう。 Autodesk 360 は、オートデスクのクラウドサービスの総称で、無償で利用可能なサービスの他、特定製品の Subscription ユーザにのみ公開されるサービスや有償サービスが含まれます。後者には、業種別にコンセプトされた BIM 360、PLM 360、SIM 360 などがあります。 BIM ： Building Information Model → 主に建設業向け PLM ： Product Life cycle Management → 主に製造業向け SIM ： Simulation → 主に製造業向け それぞれに焦点を当てて細かくサービスを見てしまうと全体像が分かりにくくなる傾向があるので、ここでは、エレベータの設計、設置、保守にかかわる簡単なストーリーに沿って、それぞれのサービスがどのように利用されるのか... Read more →

Inventor API 入門 パーツファイル内の マルチボディの シングルサーフェスボディ化

Inventor製品では、既に Inventor2010製品よりパーツファイルの設計機能が拡張され、アセンブリファイルを作成しコンポーネントとして配置する手順を取らなくても、パーツファイル内で複数の機能別に作成されたボディを組み合わせて機能を持たせる「マルチボディによるパーツファイル設計機能」が備わっており、パーツファイル内に複数で構成されるマルチボディ群を 一つのサーフェスボディとして設計＆認識させる事で、設計機能を保ったまま「単一のサーフェスボディとしてのパーツファイル」として作成する事ができます。 マルチボディ化の利点は、パーツファイル内に多機能の設計を維持したままカプセル化する状態の為に、実際の設計時における不用意なアセンブリファイルを作成する必要が無く、全体のアセンブリのコンポーネント構成点数（コンポーネントファイル数）が減少する事により、パーツファイルをはじめとして構成される全体の設計管理が簡単になり、コンポーネントとして組み込んだアセンブリファイルを開く際のロード時間が短縮される他、APIにより単一のサーフェスボディとしてのハンドリングが可能となります。 今回、APIを通... Read more →

Autodesk BIM 360

BIM (Building Information Modeling) が提唱されてからずいぶん年月が経ちます。昨今では、世界的に見て、そのコンセプトがしっかりと根付いてきたと言えましょう。私の経験からも、１０年ほど前にRevitをサポートし始めた当時は、Revitを通してBIMとは何かといったようなお話させていただいたり、Revit API をできるだけ多くの人にマスターしていただこうと、クラスルームのトレーニングを用意したりといった活動を通して、どちらかというと「押し」のムードでRevit APIのお話をさせていただいたのを記憶しています。そのような押しムードも、ここ２，３年は、どちらかといえば、「押され」ムードに変わってきました。最近は、パートナーさんのほうから、「顧客からRevitを使うように頼まれている。API のトレーニングをしてくれないか」といった問い合わせに変わって来ているのです。 そのように普及してきたBIMですが、実は、BIMを取り巻く考え方や環境も、クラウド＆モバイル テクノロジーによって変化してきています。建築、設備、構造はもとより、設計、施工、管理、そして現場... Read more →

AutoCAD カスタマイズ＆クラウドセミナーのお知らせ

今日は祭日なので、来月開催予定のセミナーについてご案内だけしておきたいと思います。 来る、4 月 19 日金曜日に、オートデスク東京セミナールームにて、久しぶりの AutoCAD カスタマイズセミナーを開催いたします。今回は、AutoCAD の新機能と API に加えて、クラウドを使ったカスタマイズの可能性についても簡単にご紹介しようと思っています。 ご紹介する内容は次のとおりです。 時間 セッション 概要 13:00～13:15 はじめに ADN Open、ブログ、その他開発者が無料で技術情報を収集するためのサイトを紹介します。 13:15～14:15 AutoCAD 新機能紹介 AutoCAD の新機能を利用した運用や更に効率を高めるアプリケーションの検討が可能です。 14:15～14:30 休憩 14:30～15:15 最適な AutoCAD API の選択と移植性 数ある AutoCAD API の中で、どの API を選択すべきか、API の特長、運用形態や移植性などをまじえてご案内します。 15:15～15:20 休憩 15:20～16:05 カスタマイズ シナリオと展開 ... Read more →

Inventor API 入門 その５ Inventor製品の未インストールPC環境で Inventorファイルを読む方法

Autodesk Inventor View 2013 製品（無償）により、Autodesk Inventor 2013 がインストールされていないＰＣ環境で、ネイティブの Autodesk Inventor 2013 CAD データを表示することができます。 Inventor API では 本体のInventor オブジェクトモデルの サブセットAPIとしてApprentice Serverオブジェクトモデル(アペレンテス サーバー)がリリースされています。 これは、Autodesk Inventor View 2013 製品同様 PC内にAutodesk Inventor 2013製品がインストールされていない環境で、一般のCOM/ActiveXメカニズムが使える外部の実行環境内に 無償のサブセットの Apprentice Serverタイプライブラリを参照する事により 「Apprentice Serverオブジェクトモデル」を使って、Inventorのファイルを 読み込み専用(一部R/W可能なデータ有り)で操作できるプログラムの作成が可能です。 今回は、単独で「Windowsフォ... Read more →

iPad上でNavisworksファイルを表示

Autodesk が提供するモバイルアプリケーションの中にAutodesk BIM 360 Glue というのがあります。本来は、BIM 360 Glueクラウドサービスのモバイルビュアーとして提供されているものです。BIM 360 Glueクライドサービスを持ちいることにおいて、さまざまな分野の設計者や施工にかかわるいろいろな人がクラウドに保存されたファイルを共有し作業を行ったり、情報を交換したりできます。また、現場にいるひとが、iPadをもちいてモデルを確認したりできます。残念ながら、現時点でBIM 360 Glueのクラウドサービスは、まだ日本では公開されていないのですが、今後AEC分野で活躍するサービスとして注目されており、早く日本でもサービスを始めてほしいという声も多く聞きます。そのサービスの一部の機能を提供するBIM 360 Glue モバイルアプリですが、実は、NavisworksのNWDファイルのViewerとして使用が可能です。 使用にあたっては、まず、アプリはAppleのApp Storeからインストールします。「Autodesk BIM 360 Glue」 で検索... Read more →

Autodesk 360 が使用するテクノロジとコンテンツ

3 回 に渡ってオートデスクのクラウド サービス Autodesk 360 と Autodesk 360 に含まれる基本的なサービスをご紹介しました。今回は、それらサービスが用いているテクノロジとコンテンツの関係についてお話したいと思います。まず、各種サービスのアクセス方法を振り返ってみましょう。 まずは、なぜ、Web ブラウザで動作するように作られたサービスに、AutoCAD WS Mobile などのモバイル専用アプリケーションが用意されているのか？という疑問を解決していきましょう。これには理由があります。もちろん、小さな画面を指でタップするため、メニューなどのユーザ インタフェースを大きめに表示する必要があるのも理由の 1 つです。実は、もっと重要な理由として、モバイル デバイスでもコンテンツを正しく表示するために専用アプリケーションが必要、というものがあります。 簡単な例をご紹介しましょう。みなさんがいまお使いの Web ブラウザでオートデスクの Web ページ http://www.autodesk.co.jp を開いてみてください。現在のトップページ中央には、Adobe S... Read more →

Inventor API 入門 その４ 外部実行プログラムより Inventor製品 を制御する方法

Inventor製品は、APIを COMのタイプライブラリ「Autodesk Inventor Object Library」として、一般に公開しています。 オブジェクトモデルの pdf は以前のポストよりダウンロードできます。 これは、一般のCOM/ActiveXメカニズムが使える外部の実行環境内にタイプライブラリを参照する事により VBAやアドイン環境同様に「InventorのAPIオブジェクトモデル」を操作できるプログラムの作成が可能な事を意味しています。 今回は、単独で「Windowsフォームアプリケーション」をVisualStudio2010で作成し、外部の実行Exeプログラム内から Inventorを起動してパーツファイルを開き ファイル内の構成にアクセスする方法と、デバックの仕方をお見せします。 (画質は"HD"でご覧いただけます) 次回は、Inventor製品がインストールされていないPC環境で、Inventorファイルの読み出し専用にリリースされている API環境（Apperentice オブジェクトモデル）を使い、プログラムを作成する方法とデバックのビデオの公開を予... Read more →